面接で出てくる「弊社」という言葉の意味と使い方|混乱しやすいポイントも解説
はじめに
面接を受けていると、面接官が自然に使う「弊社」という言葉。
聞きなれない人にとっては、「御社とどう違うの?」「応募者側が使ってもいいの?」と疑問に感じるかもしれません。
「面接 弊社」と検索される背景には、ビジネスマナーとしての敬語や言葉づかいに対する不安があるからです。
この記事では、「弊社」の意味や使用シーン、応募者側の適切な言い換え、そして混同しやすい「御社」との違いまで、面接に役立つ形で丁寧に解説していきます。
結論:「弊社」は企業側が自社をへりくだって表現する言葉。応募者は「御社」を使うのが正解
面接中、企業の担当者が「弊社ではこのような業務を行っております」などと話す場面があります。
これは自分の会社をへりくだって表現する謙譲語であり、「御社」は相手の会社を敬う尊敬語です。
「弊社」とは?──意味と使用者の立場
用語 | 意味 | 誰が使うか |
---|---|---|
弊社(へいしゃ) | 自社をへりくだって言う表現(謙譲語) | 自社の社員が、社外の人に対して話すとき |
御社(おんしゃ) | 相手の会社を敬って言う表現(尊敬語) | 応募者や取引先など、相手の会社を敬うとき |
つまり、面接官は「弊社」、**応募者は「御社」**を使うのが正しいビジネスマナーです。
面接中によくある「弊社」の使用例とその意図
企業側(面接官)が使う例
- 「弊社の強みは、多様性とチームワークを重視した社風にあります。」
- 「今回の募集職種では、弊社が推進する新規プロジェクトに関わっていただきます。」
- 「弊社のビジョンについては、ホームページにも記載しております。」
→ どれも、「自分の会社=謙遜した表現」で伝えている点に注目です。
応募者側が間違って「弊社」と言ってしまうケース
面接中にこんなことを言ってしまう人がいます:
「御社のことを深く知るにつれて、弊社で働きたいという気持ちが高まりました。」
これは明らかな誤用です。応募者が「弊社」を使うと、まるで自分がその会社の社員であるかのような誤解を与えるため注意が必要です。
正しくは:
「御社の事業内容に深く共感し、ぜひ御社で働きたいと感じました。」
「弊社」の正しい言い換えを知って、面接に強くなる
▶ 応募者が使うべき表現
間違い | 正しい言い方 |
---|---|
弊社 | 御社(口頭)/貴社(書面) |
弊社のビジョンに共感しました | 御社のビジョンに共感しました |
弊社に入社できたら | 御社に入社できたら |
▶ ポイント:
- 面接(口頭)では「御社」
- 書類(履歴書・エントリーシート)では「貴社」
この使い分けを守ることで、ビジネスマナーの理解度をしっかり示すことができます。
面接官の「弊社」を受けてどうリアクションすべき?
企業側が「弊社」と言っても、応募者は自分の発言に「御社」と言い換えるのがマナーです。
NG例:「はい、わかりました。弊社の理念にも共感しています」
OK例:「はい、御社の理念に強く共感しております」
→ 相手の言葉に引きずられて自分も「弊社」と言ってしまうのは要注意!
まとめ|「弊社」は相手が使う言葉。応募者は常に「御社」で統一しよう
面接中は緊張して言葉が混ざってしまうこともありますが、「弊社」と「御社」の使い分けをしっかり押さえておけば、面接官から“基本的なマナーができている人”として評価されやすくなります。
✅ おさらいポイント
- 「弊社」は企業側が自社をへりくだって使う謙譲語
- 応募者は自分の話でも常に「御社」を使うのが正解(口頭)、書類では「貴社」
- 面接中、面接官が「弊社」と言っても自分は「御社」で返す
- 「弊社」を誤って使うと、敬語の基本ができていない印象になる
- 言葉の使い分けもビジネスマナーの大切な一部
細かいことのように見えて、言葉遣いは面接官が最も注目しているポイントのひとつ。
「御社」と「弊社」を正しく使い分けて、言葉からも誠実さと理解力を伝えましょう。