対面での転職面接で好印象を与える、正しいかばんの選び方と取り扱いマナー
転職活動における対面での面接では、応募者の受け答えの内容だけでなく、社会人としての基本的なマナーが、細部にわたって評価されます。その中でも、持ち物であるかばんの選び方や、面接中の取り扱いは、第一印象や所作の美しさに大きく影響するため、正しいマナーを理解しておくことが重要です。
面接の場にふさわしい、かばんの選び方と基本条件
面接官は、身だしなみの一部としてかばんもチェックしているため、ビジネスの場にふさわしいアイテムを、あらかじめ用意しておく必要があります。
A4サイズの書類が折らずに収納できる大きさ
面接では、履歴書や職務経歴書を持参したり、企業側から会社案内のパンフレットや、今後の選考に関する重要な書類を渡されたりすることが、頻繁にあります。これらの書類を、折り曲げることなく綺麗に持ち帰ることができるよう、A4サイズが余裕を持って入る大きさの、ビジネスバッグを選ぶことが必須条件です。
床に置いた際にしっかりと自立するデザイン
面接中は、かばんを自身の足元の床に置くのが基本となるため、底にマチや鋲があり、手を離しても倒れずに自立するタイプを、選ぶことが推奨されます。自立しないかばんは、面接中に倒れてだらしない印象を与えてしまったり、直すために余計な動作が生じて、面接への集中を削いでしまったりする原因となります。
ビジネスシーンに適した落ち着いた色と素材
かばんの色は、着用するスーツの色に馴染みやすいよう、黒や濃紺、あるいは落ち着いたダークブラウンなど、目立たない色合いを選ぶのが基本です。素材に関しては、本革や高品質な合成皮革、または丈夫で型崩れしにくいナイロン素材などを使用した、装飾の少ないシンプルなデザインのものが、面接官に誠実で真面目な印象を与えます。
面接会場への到着から、入室するまでのかばんの持ち方
適切なカバンを選ぶことと同様に、面接会場に到着してから退出するまでの間、どのようにかばんを扱うかという立ち振る舞いも、評価の対象となります。
建物に入る前からの、スマートな持ち歩き方
企業の建物に入った時点から、すでに選考は始まっていると意識し、かばんは手提げや腕にかけるなどして、だらしなく見えないように持ち歩きます。リュックサックや、ショルダータイプのビジネスバッグを使用している場合でも、建物内では肩から下ろし、手で提げて持つことで、ビジネスシーンに適した、より丁寧な印象を与えることができます。
入室時の挨拶とお辞儀を妨げない工夫
名前を呼ばれて面接室に入室する際、ドアのノックや開閉、そしてお辞儀といった一連の動作をスムーズに行うためには、かばんの持ち方を工夫する必要があります。両手がふさがっていると動作がぎこちなくなってしまうため、利き手とは逆の手でかばんを持ち、もう一方の手でドアを開閉できるように準備しておくと、入室時の挨拶も美しく決まります。
面接中の正しい置き場所と、スムーズな対応
質疑応答が行われている最中の荷物の置き場所も、基本的なマナーが守られているかどうかを判断される、重要なチェックポイントです。
着席のタイミングで、足元の床に静かに置く
入室して自身の名前を名乗り、面接官から「お座りください」と着席を促されたタイミングで、かばんを椅子の横の床に静かに置きます。利き手側、あるいは自分が動作しやすい方の足元に置くことで、面接中に必要に応じて資料を取り出したり、面接終了後に持ち上げたりする動作を、スムーズに行うことが可能になります。
空いている椅子や机の上の使用は控える
面接室に空いている椅子があったり、机の上にスペースがあったりしても、自分から勝手にかばんを置くことは、マナー違反となります。ただし、面接官から「隣の椅子に荷物を置いてください」と明確に指示された場合にのみ、「ありがとうございます、失礼いたします」と一言お礼を述べてから、ありがたく使用させていただきましょう。
面接終了から退室までの、丁寧な動作
面接が無事に終わった後も、建物を完全に出るまでは選考が続いているという意識を持ち、最後まで気を抜かずに対応することが求められます。
退室時は手にしたままスムーズに挨拶を
質疑応答が終わり、面接終了の合図があったら、座ったままお礼を述べた後、立ち上がるタイミングで足元のかばんを、速やかに手に取ります。かばんを持った状態で、椅子の横で再度深いお辞儀をした後、ドアの前まで進みます。面接官の目を見て「失礼いたします」と最後の挨拶をし、入室時と同じように、静かに退室の一連の動作を完了させましょう。





