転職面接での正しいコートの扱い方と入室から退室までの基本マナー
面接会場に到着してから入室するまでのコートの扱い
冬場などの肌寒い季節における転職活動では、防寒具としてコートが必須となりますが、面接会場となる企業の建物に入る前に、必ずコートを脱いでおくのがビジネスにおける基本ルールです。
建物に入る前にコートを脱ぐのが鉄則
エントランスや受付は、すでに企業の敷地内であり、社員の方々の目に入る場所であるため、外の汚れやほこりを室内に持ち込まないという配慮を示すことが求められます。面接会場の建物の前、あるいはロビーに入る手前で立ち止まり、素早くコートを脱いでから建物内へと足を踏み入れましょう。
見た目を美しく保つコートのたたみ方
脱いだコートは、無造作に手に持つのではなく、裏地が表になるように丁寧にたたむことで、外側についたほこりなどを内側に閉じ込め、周囲を汚さないように配慮します。具体的には、コートの両肩の内側に手を入れて外側にひっくり返し、縦に半分に折ってから、さらに上下に半分に折りたたむと、コンパクトで持ち運びやすくなります。たたんだコートは、利き手とは逆の腕にかけて持ち、受付や待機中の間も、だらしない印象を与えないよう注意しましょう。
面接室へ入室する際のコートの持ち方とマナー
面接室へ入室する瞬間は、面接官が応募者に対して最初の評価を下す重要なタイミングとなるため、荷物を持った状態でもスマートに立ち振る舞うことが必要です。
腕にかけてスマートに入室する手順
名前を呼ばれて面接室に入室する際も、コートはたたんで腕にかけたままの状態で行動します。ドアを3回ノックし、「どうぞ」と入室を促されたら、コートをかけていない方の手でドアノブを回して入室しましょう。両手がふさがっていると動作がぎこちなくなってしまうため、カバンとコートは同じ側の手や腕でまとめて持つか、あらかじめバランス良く持てるように工夫しておくことが大切です。
挨拶や一礼の際の注意点
入室後、面接官に向かって「失礼いたします」と挨拶をしてお辞儀をする際、腕にかけたコートが床に擦れたり、落ちそうになったりしないよう、しっかりと脇に挟むか、腕に引き寄せておきます。荷物が多くてお辞儀がしにくい場合でも、焦らずに体制を整え、姿勢を正してから丁寧に一礼をすることで、落ち着いた誠実な印象を面接官に与えることができます。
面接中の正しいコートの置き場所
質疑応答が行われている最中の荷物の置き場所も、基本的なマナーが守られているかどうかを判断されるポイントとなります。
カバンの上にたたんで置くのが基本
面接官から「お座りください」と着席を促されたら、まずは椅子の横にカバンを置き、そのカバンの上に、四つ折りにたたんだ状態のコートを崩れないようにそっと置きます。カバンが自立しないタイプであったり、薄くてコートを乗せにくかったりする場合は、カバンに寄りかかるようにして、床に直接コート全体が触れないよう工夫して置くのが適切な対応です。
ハンガーや空いている椅子は勧められた場合のみ使用する
面接室にハンガーラックが設置されていたり、隣に空いている椅子があったりしても、自分から勝手にコートをかけたり置いたりすることは、マナー違反となります。ただし、面接官から「そちらのハンガーをお使いください」や「隣の椅子に荷物を置いてください」と明確に勧められた場合には、「ありがとうございます、失礼いたします」と一言お礼を述べてから、ありがたく使用させていただきましょう。
面接終了から退室、コートを着用するまでの流れ
面接が無事に終わった後も、建物を完全に出るまでは選考が続いているという意識を持ち、最後まで気を抜かずに対応することが求められます。
退室時はコートを手にしたままスマートに挨拶を
質疑応答が終わり、面接終了の合図があったら、座ったままお礼を述べた後、立ち上がるタイミングでカバンとコートを速やかに手に取ります。コートは着席時と同様に腕にかけ、椅子の横で再度深いお辞儀をした後、ドアの前まで進みます。面接官の目を見て「失礼いたします」と最後の挨拶をし、入室時と同じように、コートを持っていない方の手でドアを開け、静かに退室します。
コートを着用するのは建物の外に出てから
面接室を退室した後も、ロビーやエレベーターホールでコートを着用してはいけません。エントランスを抜け、企業の建物から完全に外に出るまでは、コートは腕にかけたまま持ち歩くのが正しいマナーです。面接官が建物の出口まで見送ってくれる場合も、相手の姿が見えなくなるまでは着用を控え、周囲の視線がなくなったことを確認してから、コートを羽織るようにしましょう。





