はじめに
就職活動や転職活動の面接では、「どこまで準備した内容を持ち込んでいいのか」「カンペ的なものを使っても良いのか」など、持ち物に関する不安を抱く方が多くいます。
中でも、「面接 ノート」というキーワードで検索されるのは、「ノートを持ち込んでもよいのか」「内容を書いておくのは失礼ではないか」といった疑問があるためです。
この記事では、
- 面接でノートを持ち込んでもいいのか
- ノートを使っても良いケース・避けるべきケース
- 面接でノートを使う際のマナーと注意点
- ノートに書いておくと役立つ情報
- ノートを持ち込むことで評価される使い方
を詳しく解説します。
結論:面接でノートの持ち込みは「原則OK」だが、使い方次第で印象が分かれる
面接時にノートを持ち込むこと自体はマナー違反ではありません。特に転職面接や中途採用の場面では、質問事項を控えるためのノートや、企業研究メモを持参することが許容されている場合が多くあります。
ただし、面接中にノートばかり見ている、読み上げるように話す、頻繁にページをめくるなどの行為は、印象を悪くする可能性があるため注意が必要です。
ノートを使っても良いケース
✅ 質疑応答の際に「質問をメモしていた」場合
- 逆質問の時間に「実は御社に関して、いくつか質問をまとめておりました」とノートを使うのはむしろ好印象
- 忘れずに丁寧な質問ができるため、準備力や関心の高さを伝えることができます
✅ 複数の面接が続く日程でのメモ帳代わり
- 面接の進行や企業ごとの違いを記録する目的で携帯することは問題なし
- ただし、「メモを取ってもよろしいでしょうか」と一言断るのがマナー
✅ オンライン面接で手元に置いておく場合
- カンペとして軽く見る程度であれば問題なし
- 画面から目を離しすぎたり、目線が泳ぎすぎると不自然に見えるため注意
ノートの使用が望ましくないケース
❌ 話す内容を全てノートに書いて読み上げる
- 暗記に頼らず、ノートを丸読みしてしまうと「準備してきたことを話しているだけ」と見られやすい
- 面接では自然な受け答え・コミュニケーション力が重視されます
❌ ノートを堂々と開いて話し続ける
- 会話のキャッチボールではなく、プレゼンのようになってしまう
- 視線が下がりがちになり、印象が弱くなる
❌ 面接官の話を無断で書き取る
- 「今の話、少しメモしてもよろしいですか?」など、一言断ることが基本マナーです
面接でノートを使うときのポイント
✅ 使うタイミングを見極める
- 基本的に面接中はノートを開かない方が自然
- **「逆質問の時間」や「終了後の質問タイム」**など、相手が話しているときに確認程度に使うのがベスト
✅ ノートは小型・シンプルなものを選ぶ
- 大きすぎるA4サイズのバインダーやカラフルなノートは目立つため、落ち着いた色のB6・A5サイズ程度のものが理想
✅ 内容は“キーワード”中心に整理する
- 自己紹介、志望動機、逆質問の項目などを見出しだけメモしておく
- 丸暗記を避け、頭の中で再構築しながら話せるように準備しておく
ノートに書いておくと役立つ内容
カテゴリ | 内容 |
---|
基本情報 | 会社名・面接日時・担当者名 |
志望動機の要点 | 話すべきキーワードを整理(箇条書き) |
逆質問 | 忘れないように事前に用意(3つほど) |
自己PRの構成 | エピソードの順番や数値目標など |
気になるポイント | 給与・福利厚生・職場の雰囲気(質問候補) |
面接官がノートを見てどう感じるか?
ノートの持ち込み自体を否定的にとらえる面接官は少数です。
むしろ、以下のような前向きな評価につながることがあります。
ノートの使い方 | 面接官の印象 |
---|
質問を丁寧にまとめていた | 準備がしっかりしている、関心が高い |
進行中に必要最低限だけ参照していた | 要点を押さえた話し方ができる |
面接中は使わず、必要な時だけ確認 | 落ち着いた対応ができる |
書き取りの許可を取ったうえでメモ | 礼儀・マナーがある |
まとめ|ノートは「準備力」と「配慮」を見せるツールとして活用しよう
面接においてノートの持ち込みは、使い方さえ間違えなければ準備の丁寧さや意欲を伝える有効な手段です。
ただし、主役はあくまで“あなた自身”。ノートを読み上げるためではなく、自信を持って話すための「後ろ盾」として使うようにしましょう。
✅ おさらいポイント
- 面接にノートの持ち込みは基本OK(常識的な使い方を前提)
- 読み上げや頻繁な参照はNG、質問メモや整理用として活用
- ノートを使う際は事前に一言添えると丁寧
- 小さめ・シンプル・清潔感のあるノートを選ぶ
- 面接官は“ノートそのもの”より“使い方”を見ている
適切にノートを活用することで、「誠実」「準備万全」「礼儀正しい」という好印象につなげることができます。
自信を持って面接に臨むためのサポートツールとして、ぜひ上手に活用しましょう。
ABOUT ME
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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