面接での「御校」の使い方とは?教育業界や教員採用での正しい敬語マナーを解説
はじめに
教員採用試験や学校法人への就職を目指す際、面接での言葉遣いは特に重視されます。とくに面接の中で自然と使うことになるのが、「御校(ごこう)」という敬語表現です。
しかし、「御校」と「貴校」「貴学」など、似たような言葉がいくつかあり、どれをどの場面で使えば正しいのか? と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「面接 御校」というテーマに基づき、
- 「御校」の意味と正しい使い方
- 他の表現(貴校・貴学)との違い
- 面接で自然に使うためのコツ
- 実際の使用例やよくある間違い
などを詳しく解説します。
「御校」とは何か?意味と読み方を確認
「御校(ごこう)」とは、相手の学校を敬って呼ぶ表現です。主に口頭、つまり話し言葉として使用される敬語で、教員採用試験や私立学校の面接など、教育現場での就職活動において頻繁に登場します。
- 読み方:ごこう
- 用途:面接・説明会・学校訪問など、口頭での会話に使う
「御校」「貴校」「貴学」の違いとは?
これらはすべて、相手の教育機関に敬意を表す言葉ですが、使い方が異なります。
表現 | 読み方 | 用途 | 使用例 |
---|---|---|---|
御校 | ごこう | 話し言葉(面接など) | 面接中:「御校の教育理念に強く共感しております。」 |
貴校 | きこう | 書き言葉(履歴書・志望動機文) | 志望動機に:「貴校の教育方針に魅力を感じ、志望しました。」 |
貴学 | きがく | 大学に対しての敬語表現 | 大学職員向けの応募時:「貴学の国際交流活動に惹かれました。」 |
※高校や中学校への就職面接では「御校」、大学職員の選考では「貴学」が正解です。
面接で「御校」を正しく使うポイント
1. 「貴校」ではなく「御校」と言う
面接は話し言葉の場なので、書類で使う「貴校」ではなく、「御校」を使いましょう。間違えて「きこう」と言ってしまうと、「敬語の使い分けができていない」と判断されることも。
2. 丁寧に、はっきりと発音する
「ごこう」は少し発音が曖昧になりやすいので、しっかりと丁寧に話すことが大切です。
3. 繰り返しすぎないように注意
あまりに「御校、御校…」と繰り返すとくどくなるため、「貴学の教育理念に共感して…」「説明会で感じた魅力として…」など、言い換えを交えながら自然な会話にするのが理想的です。
面接での「御校」使用例
以下は、実際の面接でよく使われるフレーズの一例です。
志望動機:
「私は、御校が大切にされている“主体的に学ぶ姿勢の育成”という教育方針に深く共感し、ぜひその一員として子どもたちに関わりたいと考え、志望いたしました。」
自己PR:
「大学時代の教育実習では、御校のように生徒の自発性を尊重する指導に魅力を感じ、その方針に近づけるよう意識して授業づくりに取り組みました。」
逆質問:
「御校では、新任教員に対する研修制度として、どのようなサポート体制がございますか?」
よくある間違いとその対策
よくある間違い | 理由と改善ポイント |
---|---|
「貴校」と発言してしまう | 話し言葉としては不適切。「御校」と正しく言い直す練習を。 |
「お学校」「貴学校」など不自然な敬語を使う | 敬語として誤用。正しい用語は「御校」または「貴校(書面)」 |
御校様と二重敬語にしてしまう | 「御」も「様」も敬語なので、併用は過剰表現になるためNG |
面接前にできる準備・練習法
- 模擬面接で「御校」の発音と使い方をチェック
- 録音して自分の話し方を確認し、自然な会話に調整
- 志望動機や自己PRに「御校」を1回だけ使い、言い換えも準備する
まとめ
面接での「御校」の使い方は、教育現場に応募する人なら必ずマスターしておきたい敬語表現です。正しく使えることで、ビジネスマナーや言語感覚への信頼感を面接官に与えることができます。
おさらいすると:
- 「御校」は話し言葉で使う、面接中の正しい敬称
- 書き言葉では「貴校」(大学なら「貴学」)を使う
- 間違えやすいポイント(発音・二重敬語)に注意
- 自然に、誠意を込めて使うことが大切
面接での細かな言葉遣いこそが、あなたの教育者としての品格や信頼感を伝える力になります。「御校」という一言に、丁寧さと思いやりを込めて臨みましょう。