はじめに
面接において重要なのは、志望動機や自己PRの内容だけではありません。実は、入退室時のマナーや所作が、第一印象を大きく左右することをご存じでしょうか?
「ドアはノックしていいの?」「入室のタイミングはいつ?」「退出のときに何と言えばいい?」
こうした“ちょっとしたこと”こそ、面接官の記憶に残るポイントです。
この記事では「面接 入退室」というキーワードをもとに、
- 面接の入室から退室までの一連の流れ
- 入退室時におけるマナー・言葉遣い・姿勢のポイント
- よくある失敗例とその対策
- オンライン面接の場合の入退室マナー
を丁寧に解説します。
面接の基本的な流れ(入室から退室まで)
面接は、以下のステップで進みます。
それぞれのタイミングでの正しい所作を身につけましょう。
✅ 入室の流れ
- ノック(3回)して入室をうかがう
- 「どうぞ」と声がかかったらドアを開ける
- 「失礼いたします」と言って一礼してから入室
- ドアを静かに閉めて面接官の前で再び一礼
- 「〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」などと自己紹介
入室時のポイントとマナー
▶ ノックは3回が基本
日本のビジネスマナーでは、3回ノックが一般的な作法。
2回はトイレの確認ノックとされているため避けましょう。
▶ ドアの開閉は「静かに」「丁寧に」
面接官は入室時の動作もチェックしています。
片手で素早く開け閉めするのではなく、静かに丁寧な所作を意識しましょう。
▶ 入室後のあいさつと名乗り
以下のような一言を添えると好印象です。
「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。本日はお時間をいただき、誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
着席のタイミングとマナー
椅子の前に立ち、面接官から「どうぞおかけください」と促されてから着席します。
▶ 座る際のポイント:
- 「失礼いたします」と一言添えて座る
- 背もたれに寄りかからず、姿勢を正して座る
- 足は揃えて手は膝の上、落ち着いた態度を心がける
※勝手に座らない、バッグを椅子の上に置かないよう注意
退室時の流れとマナー
✅ 退室の一連の流れ
- 面接終了の合図(「本日はありがとうございました」など)
- 立ち上がって椅子の横に立ち、「ありがとうございました」と一礼
- ドアの前で再度振り返り、「失礼いたします」と言って一礼
- ドアを静かに開けて退室
▶ 退室時の注意点
- 慌てず、落ち着いた動作を意識
- 面接官の目を見て、最後まで丁寧な印象を残す
- ドアの閉め方も静かに。パタンと音を立てるのはNG
よくある失敗例とその対策
失敗例 | 対策ポイント |
---|
ノックせずにいきなり入る | 必ずノック(3回)し、返事を聞いてから入る |
「失礼します」を言い忘れる | 入室・着席・退室の各場面で丁寧なあいさつを |
面接官が促す前に座ってしまう | 「どうぞ」と言われるまで立って待つ |
ドアを勢いよく閉める | 最後まで“静かで丁寧”を意識する |
オンライン面接の入退室マナー
オンラインでも、入退室の印象は非常に重要です。
▶ 入室(ログイン)のタイミング
- 開始時間の2〜3分前にZoomやTeamsなどにアクセス
- カメラとマイクを確認してから「接続開始」
- 開始後は「本日はよろしくお願いいたします」と画面越しにあいさつ
▶ 退室時の対応
- 面接終了のあいさつ後、「本日はありがとうございました」と丁寧にお礼を述べる
- 面接官が退出してから自分も退出、または「失礼いたします」と言って自ら退出ボタンを押す
まとめ|面接の入退室は第一印象を左右する重要なシーン
面接の入退室はほんの数分間の出来事ですが、あなたの人柄や礼儀、マナーが最も強く印象に残る時間帯でもあります。
どんなに素晴らしい自己PRができても、入退室が雑だと全体の印象が下がることも…。
逆に、入退室が丁寧だと「しっかりしている」「社会人マナーがある」と好印象に繋がります。
✅ おさらいポイント:
- ノックは3回、返事を待ってから入室
- 「失礼いたします」「よろしくお願いいたします」の言葉を忘れずに
- 面接官の指示があるまで勝手に座らない
- 退室時は椅子の横で一礼、ドアの前でもう一礼
- オンライン面接でも入退室のあいさつは必須!
事前にシミュレーションして、自然で丁寧な動作ができるよう練習しておけば、本番も安心です。
入退室こそ、「あなたらしさ」がもっとも端的に表れる場面。ぜひ大切にしてください。
ABOUT ME
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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