面接で「ほかに受けている企業名」を聞かれたときの答え方｜意図・注意点・答えるべきかを徹底解説

はじめに

面接中に突然、「ほかに受けている企業名を教えてください」と聞かれて戸惑った経験はありませんか？
「正直に言っていいの？」「競合の名前を出しても大丈夫？」「言わないと印象が悪くなる？」と不安になるのは当然です。

実際に「面接 ほかに受けている企業 企業名」というワードで検索される方が多いのは、それだけ多くの就活生・転職者が悩む質問である証拠です。

この記事では、企業がこの質問をする意図、企業名を答えるかどうかの判断基準、答える際の注意点、そして好印象につながる回答例までを詳しく解説します。

結論：「企業名を言うかどうか」はケースバイケース。大切なのは“軸”を伝えること

この質問は、**「他社と比較したとき、なぜ自社を志望しているのか」**という志望動機の深さや就職活動の軸を見極めるためにされています。
企業名を出しても出さなくても構いませんが、他社との比較を通じて「なぜ御社か？」を説明する姿勢が重要です。

なぜ「ほかに受けている企業名」を聞くのか？企業側の意図

1. 志望度の高さを測りたい
   　→ 似たような企業ばかり受けていれば納得感がある。
2. 就活の軸（方向性）を知りたい
   　→ 受けている企業がバラバラだと、「軸が定まっていない」と見なされることも。
3. 他社の選考状況を把握したい
   　→「どのくらい内定が近いのか」「どれくらい早く動くべきか」などを確認する目的も。
4. 競合企業と比較されているか知りたい
   　→ 自社の立ち位置を知りたいケースもあります。

答え方の選択肢：企業名を言う or 言わない

✅ 企業名を伝える場合（正直に答える）

メリット：

• オープンで誠実な印象を与えやすい
• 志望の軸が明確なら、むしろ評価につながることも

注意点：

• 競合他社を出す場合は理由を明確に
• 比較して「御社の方が合っている」と補足するのが好印象

例：

「現在は、A社（同業他社）とB社（異業種）を併願しております。いずれも『地域密着型のサービス提供』という点で志望していますが、御社は〇〇という点で最も自分の考えに合っていると感じています。」

✅ 企業名を伏せて答える場合（名前を出さない）

メリット：

• 慎重な姿勢として受け取られる場合もある
• 業界名や志望軸だけで説明できれば、十分に誠意は伝わる

注意点：

• 「言えません」と突っぱねると、印象が悪くなる可能性あり
• あくまで「軸」の説明をメインにすること

例：

「複数の企業を併願しておりますが、いずれも『若手が活躍できる環境』『裁量を持てる仕事』を軸にしています。その中でも御社は〇〇の点で魅力を感じ、第一志望として考えております。」

NGな答え方

「併願している企業名」を聞かれたときの答え方テンプレート

【企業名を出すパターン】

「はい、A社とB社を受けております。いずれも〇〇という点に惹かれておりますが、御社の〇〇な強みに特に共感しており、最も志望度が高い企業です。」

【企業名を伏せるパターン】

「いくつかの企業を併願していますが、すべて“〇〇（志望軸）”を大切に選んでおります。御社はその中でも特に〇〇という点で魅力的だと感じています。」

まとめ｜企業名よりも「なぜ御社なのか」を伝えることが面接のカギ

面接で「ほかに受けている企業名」を聞かれたとき、大切なのは、名前そのものではなく、就職活動の軸や、御社を選んだ理由を説明できるかどうかです。
どちらの答え方でも、誠実さ・一貫性・志望度が伝われば、好印象につながります。

✅ おさらいポイント

• 「ほかに受けている企業名」の質問は志望度や就活の軸を確認する意図がある
• 企業名を出しても出さなくてもOK。重要なのは“なぜ御社なのか”の一言
• 競合企業を挙げる場合は、きちんと差別化・理由を説明すること
• 嘘やごまかしは逆効果。誠実かつ一貫した答え方を意識
• 就活の軸を整理しておくと、どんな答え方でも対応できる

どんな質問でも、自分の考えや志望の軸を明確に伝えることが、面接突破への第一歩です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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