「ほかに受けている企業はありますか?」と聞かれたときの答え方|面接官の意図と好印象を与えるポイント
はじめに
面接中にふいに聞かれることがある質問――
「ほかに受けている企業はありますか?」
この問いに対して、「正直に答えていいの?」「名前を出しても大丈夫?」「落ちる原因にならない?」と不安に思う方は非常に多く、実際に「面接 ほかに受けている企業」というキーワードで検索する人が多いのも頷けます。
この記事では、面接官がこの質問をする意図、答え方のポイント、注意点、実際の回答例文などを詳しく解説していきます。
結論:「ほかに受けている企業」は“正直に答えつつ、軸を伝える”のが正解
嘘をつく必要はありませんが、ただ企業名を列挙するだけではNG。
面接官が知りたいのは、応募者がどんな軸で企業を選んでいるか、そして自社への志望度がどれほどあるかです。
面接官が「ほかに受けている企業」を聞く理由とは?
面接官の意図 | 内容 |
---|---|
志望度の高さを知りたい | 「第一志望かどうか」を見極めるため |
転職・就活の軸を探る | 業界・職種の一貫性を見る |
進行状況を把握したい | 採用スケジュールを調整する参考に |
他社と比較してどう感じているかを聞きたい | 自社とのマッチ度を確認するため |
つまり、単なる興味ではなく、戦略的な質問なのです。
答え方のポイント
✅ 正直に答える(でも企業名は濁してもOK)
「受けていません」と嘘をついたり、焦って曖昧な回答をするよりは、
本当のことを簡潔に伝え、あわせて志望動機や軸を明確にするのがベストです。
×「いえ、他は受けていません」(ウソと見抜かれる可能性あり)
◎「はい、同業界で〇〇や〇〇といった企業にも応募しております。ただ、御社の〇〇という点に最も魅力を感じております。」
✅ 「御社が第一志望です」は嘘でない限りアピールしてOK
企業名を挙げることで不利になることは基本的にありませんが、他社よりも御社に惹かれている理由をしっかり伝えると説得力が増します。
例文:実際の答え方
▶ 転職の場合
はい、現在は〇〇業界で数社応募しております。いずれも業界課題へのアプローチや働き方に興味があり志望していますが、御社は特に〇〇の取り組みに共感し、第一志望として考えております。
▶ 新卒の場合
現在、〇〇業界を中心に数社受けております。どの企業も自分の強みを活かせると感じていますが、御社の〇〇という社風やビジョンに最も惹かれています。
▶ 明確に企業名を出したくないとき(濁す場合)
はい、いくつかの企業に応募しておりますが、業界や職種は御社と同様の領域で、私の志望軸に合致した企業を選んでいます。その中でも、御社の〇〇に最も魅力を感じております。
NGな答え方例
NG例 | 理由 |
---|---|
「特に他は受けていません」 | 信憑性に欠ける・就職意欲が低く見える |
「いっぱい受けてますけど、どこでもいいと思ってます」 | 軸がない印象を与える |
「秘密です」「答えたくありません」 | コミュニケーション力や協調性を疑われる |
※どうしても言いたくない場合は、「複数社に応募中ですが、御社に強く惹かれております」と前向きな曖昧表現で乗り切りましょう。
まとめ|「ほかに受けている企業」への答え方は、“志望軸”を伝える絶好のチャンス
この質問は、あなたがどんな視点で企業選びをしているか、そしてどれだけの熱意をもってその会社を志望しているかを伝える絶好の機会です。
企業名を出すかどうかにこだわるよりも、「御社を選んだ理由」をしっかり伝えることが最も重要です。
✅ おさらいポイント
- 面接で「ほかに受けている企業は?」と聞かれたら、正直かつ前向きに答える
- 企業名は出しても出さなくてもOK。大事なのは選考軸の説明
- 「御社に最も魅力を感じています」と自信を持って伝えることが好印象につながる
- 嘘や曖昧な返答、投げやりな言い方はNG
- 志望動機と一貫性を持たせた答え方で、誠実さと論理性をアピールしよう
この質問に自信を持って答えられれば、あなたの企業選びの軸がしっかりしている証拠になります。
チャンスとして前向きに受け止めましょう。