面接で「ESと違うこと」を話してもいい?一貫性と柔軟性を両立させるポイントを解説
はじめに
就職活動や転職活動で避けて通れないのが、エントリーシート(ES)と面接の場面です。エントリーシートでは自分の経験や志望動機などを文章で整理して提出しますが、面接ではその内容についてさらに深掘りされ、直接的なコミュニケーションが求められます。
そこで多くの人が気にするのが、「面接でESと違うことを話してしまっても大丈夫か?」という疑問です。「うっかり違う話をしてしまった」「ESではあえて書かなかったことを話したい」といった状況において、どのように対処すればいいのか悩む方も多いでしょう。
この記事では、面接でESと異なる内容を話すリスクと許容範囲、一貫性を保ちつつ柔軟に対応するコツ、そして面接官に信頼される受け答えの工夫まで詳しく解説します。
面接官はESの内容を見ている
まず大前提として、面接官は面接前にESを読み込んでいるケースがほとんどです。ESの内容は、あなたがどんな人なのか、どんな経験をしてきたのかを知るための「入り口」であり、面接での質問の“土台”になります。
そのため、面接官は以下の点を見ています:
- ESと面接の内容が一貫しているか
- 自分の言葉で説明できているか
- 書面にない深い話ができるか
ここで、「ESと違うこと」を話すと、「一貫性がない」と捉えられる恐れもありますが、必ずしもマイナスになるわけではありません。
面接でESと違うことを話してもいいのか?
◯ 条件付きで「OK」
結論から言えば、ESと違うことを話すことは問題ありません。ただし、それには“理由”と“整合性”が求められます。
たとえば、ESではアルバイト経験について書いたが、面接ではサークル活動の話をする、という場合――
- 話題が変わっても、志望動機や学びの本質が一貫していれば問題なし
- 面接官がESの内容について質問してきた場合、別の話に切り替えるときには一言添える配慮が必要
例:
「ESではアルバイトについて書かせていただきましたが、今回は別の角度から、私が成長できた経験としてサークル活動についてお話させてください。」
このように伝えることで、話の意図と誠意が明確になり、信頼感を保つことができます。
面接でESと違うことを話すリスクと注意点
リスク | 内容 |
---|---|
一貫性がない印象になる | ESと話の軸がバラバラだと、「準備不足」や「信頼できない」と感じられることがある |
話の深掘りに耐えられない | ESに書いた経験について聞かれたときに十分に答えられないと、「自分で書いたのではないのでは?」と疑われる可能性も |
話の切り替えが唐突 | 違う話をする際に説明がないと、「要点がぶれている」印象になる |
一貫性を保ちながら柔軟に答えるコツ
1. ESの「軸」を把握しておく
ESに書いた内容の共通点や背景となる考え方をしっかりと理解しておくことで、別の話題に展開しても一貫性を保てます。
例:
ES:アルバイトでの接客対応 → 面接:ゼミ活動でのプレゼン経験
→ 共通点:「相手の立場に立って伝える力」
2. 「違う話をする理由」を一言添える
ESと異なるエピソードを話すときには、話のつなぎ方が重要です。
例:
「ESではAの経験を記載しましたが、より自分の特長が伝わると思うBの経験について、今回はご紹介させていただきます。」
この一言だけで、話の意図が明確になり、印象がぐっと良くなります。
3. ESと面接内容の「組み合わせ」で説得力を高める
ESと異なる話をしたい場合は、両方の経験を補完的に使うのも有効です。
例:
「アルバイトでは責任感を、ゼミ活動では協調性を磨いてきました。この2つの経験から、人との信頼関係を築く力を得られたと感じています。」
このように話せば、「ESと違う」ことを話しても、逆に説得力が増します。
面接でよくある「ESと違うこと」に関する質問と対処法
Q. ESで書いた経験より、別の話の方が伝えやすい。変えてもいい?
→ 問題ありませんが、ESとのつながりを意識して話しましょう。
話を変える理由を説明し、軸がブレていないことを伝えれば、むしろ柔軟性としてプラスに働きます。
Q. 面接官から「ESでは○○と書いてましたよね?」と聞かれたのに、違う話をしたら印象悪い?
→ 相手の質問に答えることが優先です。そのうえで、話を広げるのはOKです。
例:
「はい、その経験から責任感の大切さを学びました。また、関連する経験として、こういった場面もありました。」
まとめ
面接で「ESと違うこと」を話すことは、**NGではありません。**むしろ、あなたの経験や価値観をより豊かに伝えるチャンスにもなります。
大切なのは以下のポイント:
- ESと面接で話す内容の軸を合わせること
- 違う話をする場合は切り替えの意図や背景を説明すること
- 面接官の質問には誠実かつ柔軟に対応すること
エントリーシートは「入口」であり、面接は「本番」。話す内容が多少異なっていても、あなた自身の思いや成長が伝われば、面接官はしっかり評価してくれます。
“ESと違うこと”を「ブレ」ではなく、「広がり」に変える。それが、伝わる面接の第一歩です。