面接を「英語で」受けるときの対策完全ガイド：準備のコツから頻出質問・回答例まで

はじめに

グローバルなビジネス環境が広がる中、英語で面接を行う企業が年々増えています。特に外資系企業や海外事業に力を入れている日本企業では、面接の一部または全体を英語で進めるケースが一般的になってきました。

「英語での自己紹介、大丈夫かな……」「緊張して単語が出てこないかも」と不安に感じる人も多いですが、しっかりと準備すれば、英語面接はチャンスに変えられます。

この記事では、面接を英語で受けるときに知っておきたいポイント、事前の準備方法、よくある質問と回答例、失敗を防ぐコツまでを詳しく解説します。

なぜ面接を英語で行うのか？

企業が面接を英語で実施するのには、明確な理由があります。

• 業務で英語を使う（メール、会議、プレゼンなど）
• 海外のクライアントやパートナーとやり取りがある
• チーム内に外国籍社員が多い（共通言語としての英語）
• グローバルな視点や発信力が求められるポジション

つまり、英語面接は「語学力」だけでなく、異文化対応力や国際的なビジネス感覚も見るための手段でもあるのです。

英語での面接で問われることとは？

基本的な質問内容は日本語の面接とほぼ同じです。ただし、英語でのコミュニケーション能力も見られるため、「流ちょうさ」よりも「伝わるか・的確に答えているか」が重視されます。

主な質問カテゴリ：

1. 自己紹介（Tell me about yourself）
2. 志望動機（Why do you want to join our company?）
3. 経歴やスキル（Can you describe your professional experience?）
4. 強みと弱み（What are your strengths and weaknesses?）
5. 行動質問（Tell me about a time when you…）
6. 逆質問（Do you have any questions for us?）

英語面接でよく聞かれる質問と回答例

▶ Q1：Tell me about yourself.

回答例：

Sure. My name is Keiko Tanaka. I have over five years of experience in digital marketing, focusing on SEO and content strategy. In my previous role at XYZ Corporation, I led a team that increased organic traffic by 40% in one year. I’m passionate about data-driven strategy and would love to bring my skills to your global marketing team.

✅ ポイント：氏名 → 経歴 → 実績 → 志望意欲 の流れを意識。

▶ Q2：Why do you want to work here?

回答例：

I’ve always admired your company’s innovation in the tech industry, especially your commitment to sustainability. I believe that my experience in project management and cross-functional collaboration will allow me to contribute meaningfully to your ongoing initiatives.

▶ Q3：What are your strengths and weaknesses?

回答例：

My greatest strength is my ability to stay calm under pressure. I can prioritize effectively and lead teams even during challenging deadlines.
My weakness is that I tend to overanalyze small details. However, I’ve been improving this by setting time limits on tasks and trusting my initial judgment more.

英語での受け答えをスムーズにするポイント

◯ 話す内容を「スクリプト」ではなく「要点」で覚える

丸暗記ではなく、キーワードや構成で覚えると、自然な表現で話しやすくなります。

◯ 英語のテンプレート表現を活用する

以下のようなフレーズを事前に覚えておくと、会話がスムーズになります：

• “Let me start by explaining…”（まず説明させてください）
• “In my previous role…”（以前の職務では）
• “One of the challenges I faced was…”（直面した課題の一つは）

面接で英語が出てこなくなったときの対処法

緊張や焦りで英語が出てこなくなったときは、一呼吸置いて丁寧に対応することが大切です。

使えるフレーズ：

• “I’m sorry, could you repeat that question?”（すみません、もう一度質問していただけますか？）
• “Let me think for a second.”（少し考えさせてください）
• “What I meant to say is…”（言い直すと…）

誠実な対応は、語学力以上に人柄や落ち着きを印象付けるチャンスになります。

英語面接前にやっておくべき準備

1. 英語履歴書（English CV or Resume）の見直し
   　面接の質問は、履歴書の内容に基づいて行われることが多いので、英語で自分の経歴を説明できるようにしておきましょう。
2. 想定質問と回答の練習
   　声に出して練習することで、自信がつき、本番でも自然な受け答えができます。
3. 模擬面接を活用する
   　英会話教室、オンライン英会話、キャリア支援サービスなどで模擬面接を受けると、実践的な力が身につきます。

おまけ：英語でのお礼メールの例

面接後のお礼メールも英語で書くと好印象です。

例文：

Subject: Thank you for the interview

Dear [Interviewer’s Name],

Thank you very much for the opportunity to speak with you today. I enjoyed learning more about your company and the exciting role. I am very enthusiastic about the possibility of joining your team and contributing to your success.

Best regards,
[Your Name]

まとめ

面接を英語で受けるというのは、多くの人にとってハードルが高く感じられるものですが、重要なのは「完璧な英語力」よりも「伝える姿勢」と「事前準備」です。

ポイントは以下の通り：

• 内容をシンプルに整理し、伝える力に集中する
• 基本的なフレーズと構成を押さえておく
• 分からないときは誠実に聞き返し、落ち着いて対応する
• 英語面接は「語学力＋人間力」が見られている

自信を持って、あなたらしい言葉で想いを伝えましょう。面接が英語であっても、評価されるのはあなたの中身そのものです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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