面接時の服装マナーにおけるスーツのボタンの正しい留め方
男性スーツのボタンマナーの基本
転職活動の面接において、身だしなみは第一印象を大きく左右する、非常に重要な要素です。中でも、スーツのボタンの留め方には、ビジネスシーンにおける明確なルールが存在し、これを知らずに誤った着こなしをしていると、面接官にマナーを知らない人物であるという、マイナスの印象を与えてしまう恐れがあります。
2つボタンスーツの正しい留め方
現在、ビジネススーツとして最も一般的なのが、2つボタンのスーツです。2つボタンスーツを着用する際、立っている状態では、上のボタンのみを留め、下のボタンは必ず外しておくのが、正しいマナーとされています。この、一番下のボタンを外しておく着こなしは、「アンボタンマナー」と呼ばれており、スーツのシルエットを美しく保つための、世界共通のルールです。一番下のボタンは、あくまで飾りとして付けられているため、ここを留めてしまうと、生地に不自然なシワが寄り、だらしない印象を与えてしまいます。
3つボタンスーツと段返りスーツの違い
3つボタンのスーツには、一番上のボタンが見えている通常のタイプと、一番上のボタンが襟の裏に隠れている「段返り」と呼ばれるタイプの、二種類が存在します。通常の3つボタンスーツの場合は、上二つのボタンを留め、一番下のボタンは外しておきます。一方、段返り3つボタンスーツの場合は、一番上のボタンは装飾であり、襟の折り返しを綺麗に見せるためのものであるため、真ん中のボタンのみを留め、一番上と一番下のボタンは外しておくのが、正しい着こなしとなります。
座る際のアンボタンマナーについて
欧米のビジネスシーンでは、椅子に座る際に、スーツのシワを防ぐ目的で、すべてのボタンを外すのが一般的なマナーとされています。しかし、日本の転職面接においては、面接官の前でボタンを外す行為が、馴れ馴れしい、あるいは態度が大きいと受け取られるリスクがあるため、座る際にもボタンは留めたままにしておくのが、無難かつ一般的な対応です。ただし、面接官から着席を促された際、スーツの生地が極端に突っ張ってしまい、見た目が美しくない場合に限り、さりげなくボタンを外して着席し、立ち上がる際に再び留めるという動作を、自然に行えるのであれば問題ありません。
女性スーツのボタンマナーの基本
女性のスーツの着こなしにおいては、男性のアンボタンマナーとは異なる、女性特有のルールが存在します。面接の場にふさわしい、清潔感のある着こなしを心がけましょう。
女性はすべてのボタンを留めるのがマナー
女性用のスーツは、男性用とは異なり、すべてのボタンを留めた状態で、シルエットが最も美しく見えるように設計されています。そのため、1つボタンであっても、2つボタンや3つボタンであっても、立っている時も座っている時も、すべてのボタンを留めておくのが、正しいマナーです。一番下のボタンを開けてしまうと、だらしなく見えたり、胸元が開きすぎてしまったりする原因となるため、面接中は常にすべてのボタンが留まっている状態を、しっかりと維持することが重要です。
ブラウスやシャツのボタンに関する注意点
ジャケットの下に着用するブラウスやシャツのボタンにも、注意を払う必要があります。第一ボタンまであるレギュラーカラーのシャツを着用する場合は、一番上までボタンを留めることで、真面目で誠実な印象を与えることができます。一方、第一ボタンがないスキッパーカラーのシャツの場合は、襟をジャケットの外に出し、首元をすっきりと見せるのが基本の着こなしです。胸元が開きすぎていると、面接の場にふさわしくない印象を与えてしまうため、お辞儀をした際にもインナーが見えすぎないよう、事前に鏡の前で確認しておくことが大切です。
ボタンに関する身だしなみのチェックポイント
正しいボタンの留め方を理解していても、ボタン自体の状態が悪ければ、せっかくの好印象も台無しになってしまいます。面接前には、細部まで入念なチェックを行うことが求められます。
ボタンのほつれや取れかけの事前確認
面接の前日には、スーツやワイシャツ、ブラウスのすべてのボタンに、糸のほつれがないか、取れかかっている部分がないかを、念入りに確認しておきましょう。万が一、面接中にボタンが取れてしまうと、自身が焦ってしまうだけでなく、面接官にも、日頃から身だしなみに気を配っていない、だらしない人物であるという印象を与えてしまいます。少しでも緩んでいるボタンを見つけた場合は、必ず事前に糸で縫い直し、万全の状態で面接に臨むことが、社会人としての最低限の身だしなみです。
面接会場に入る前の最終チェック
企業の建物に入る直前、あるいは最寄り駅の化粧室などで、身だしなみの最終チェックを行う習慣をつけましょう。移動中に、ジャケットのボタンが外れてしまっていたり、シャツのボタンの掛け違いが起きていたりしないかを、鏡を見てしっかりと確認します。また、緊張していると、無意識のうちにボタンを触ってしまう方もいますが、面接中に服をいじる行為は、落ち着きがないと判断される要因となるため、着席後は手をご自身の膝の上に静かに置き、美しい姿勢を保つことに集中してください。





