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面接は「退室」までが評価の対象:好印象を残す最後のマナーと立ち居振る舞い

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転職活動の面接において、多くの応募者は入室時のマナーや質疑応答の内容に全力を注ぎます。しかし、面接官との質疑応答が無事に終わったからといって、すぐに気を抜いてはいけません。面接における評価は、応募者が面接室を退室し、建物を完全に出るまで続いていると考えるべきです。退室時のわずかな所作や表情は、その人の本質的な丁寧さや、ビジネスパーソンとしての基本行動を映し出します。本記事では、面接官に最後まで良い印象を残すための、退室時の正しいマナーと一連の流れについて詳しく解説します。

なぜ退室時のマナーが重要視されるのか

面接の終盤、特にすべての質問が終了した後は、応募者の緊張が解けやすく、素の態度が出やすい瞬間です。面接官は、この瞬間の振る舞いを見逃しません。

気の緩みが出やすい瞬間の態度を見るため

面接中は、誰もが意識して良い姿勢や丁寧な言葉遣いを保とうと努力します。しかし、「本日の面接は以上です」と告げられた直後、急に表情が緩んだり、姿勢が崩れたりすると、それまでの緊張感が表面的なものに過ぎなかったという印象を与えてしまいます。最後まで気を引き締め、礼儀正しく振る舞えるかどうかで、日常業務における集中力や、プレッシャーに対する耐性が測られています。

最後まで敬意を払える人物かを確認するため

退室の際のマナーは、相手に対する敬意の表れです。忙しい中、自分のために時間を割いてくれた面接官に対して、心からの感謝を態度で示せる人物は、顧客や社内の人間に対しても、同様に誠実な対応ができると評価されます。去り際の印象が美しいほど、「一緒に働きたい」という面接官の感情は強く残ります。

面接終了から退室までの正しいステップ

退室のプロセスは、いくつかのステップに分かれています。一つひとつの動作を急がず、区切りをつけて丁寧に行うことが、落ち着いた大人の対応として好印象に繋がります。

1. 面接終了の合図と着席したままの挨拶

面接官から「本日の面接はこれで終了となります」といった合図があったら、まずは座ったままの姿勢で対応します。姿勢を正し、面接官の目を見て、「本日はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございました」と、はっきりとした声で感謝の気持ちを伝え、座ったまま浅く一礼します。

2. 起立して椅子の横での深いお辞儀

着席での挨拶が終わったら、立ち上がって椅子の横(入室時に挨拶をした位置)に移動します。荷物を手に取る前に、改めて面接官の方を向き、「ありがとうございました」と深く一礼します。この時、言葉を発しながら頭を下げるのではなく、言葉を言い終えてから頭を下げる「語先後礼(ごせんごれい)」を意識すると、より丁寧で洗練された印象になります。

3. ドア前での最後の一礼と退室

椅子の横での挨拶を終えたら、持参した鞄やコートなどの荷物を手に持ち、ドアに向かって歩き出します。ドアノブに手をかける前に、必ずもう一度振り返り、面接官の目を見て「失礼いたします」と明るく述べ、最後の一礼を行います。この最後の一礼が、面接官の記憶に最も強く残るあなたの姿となります。

4. ドアの静かな閉め方

面接室から出る際は、ドアを閉める動作にも気を配ります。バタンと大きな音を立てないよう、ドアノブをしっかりと持ち、最後まで手を添えて静かに閉めるのがビジネスにおける基本マナーです。完全に閉まる直前に、もう一度面接官の方へ軽く会釈をすると、さらに丁寧な印象を与えられます。

退室時にやってはいけないNG行動

最後の最後で評価を下げてしまわないよう、以下の行動には十分注意してください。

忘れ物をして慌てる

退室しようとした際に、椅子に傘を忘れたり、机の上に資料を置き忘れたりして慌てて戻る行為は、注意力が散漫であるというマイナスの印象を与えます。荷物を手にする際は、周囲をサッと見渡し、忘れ物がないかを確認する冷静さが必要です。

面接官に背を向けたままドアを閉める

ドアを閉める際、早く外に出たいからといって、面接官に完全に背を向けたままドアを引いて閉めるのは、非常に不作法です。体は斜めにしてドアの方向を向きつつも、視線は面接官の方へ残しながら、静かに閉めるよう心掛けてください。

面接室を出た直後に気を抜く

面接室のドアが閉まった瞬間に、大きなため息をついたり、スマートフォンを取り出して操作し始めたりするのは危険です。面接官がドアのすぐ向こう側にいる場合、その気配や音は確実に伝わります。また、廊下やエレベーターホールで他の社員とすれ違う可能性もあります。企業の建物を完全に出て、最寄り駅に到着するまでは、面接は続いているという意識を持ち続けてください。

状況別の退室マナー

企業によっては、面接官がエレベーターや出口まで見送ってくれる場合があります。その際の対応も押さえておきましょう。

面接官が見送ってくれる場合

面接官が「エレベーターまでご案内します」と先導してくれる場合は、「ありがとうございます」と応じ、面接官の少し後ろを歩いてついていきます。エレベーターの前で待機している間は、面接の感想など、軽い雑談を交わすこともあります。エレベーターが到着し、乗り込んだ後は、ドアが閉まりきるまで面接官の方を向き、深くお辞儀をした状態を保ちます。

鞄やコートの扱い方

入室時にコートを脱いで手に持っていた場合、退室時も面接室内ではコートを着てはいけません。コートは腕にかけたまま退室し、建物の外に出る直前、あるいは外に出てから着用するのがマナーです。鞄のチャックなどが開いたままにならないよう、椅子の横で立ち上がった際に、身なりや荷物の状態を素早く整える習慣をつけておくと安心です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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