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面接で「弊社」はNG?正しい企業の呼び方と敬語の基本マナー

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転職活動の面接において、志望動機や自己PRの内容と同じくらい気を配るべきなのが、正しい言葉遣いです。特に、応募先の企業をどのように呼ぶかは、社会人としての基礎的なマナーが問われる重要なポイントとなります。面接の準備をしている際や、実際の面接の場で「弊社」という言葉を耳にしたり、使ってしまいそうになったりして、正しい表現が何であったか戸惑う方は少なくありません。本記事では、面接における企業の正しい呼び方と、間違えやすい敬語の基本について詳しく解説します。

面接で応募先の企業を「弊社」と呼ぶのが間違いである理由

面接の場で、応募者が応募先の企業を指して「弊社」と呼ぶことは、敬語のルールとして明確な間違いとなります。「弊社」という言葉は、自分が所属している会社をへりくだって言うための謙譲語です。つまり、面接官が自社のことを応募者に説明する際に使う言葉であり、まだ入社していない外部の人間である応募者が使うべき言葉ではありません。

もし応募者が「弊社の企業理念に共感し」などと言ってしまうと、面接官には非常に違和感を与えてしまいます。言葉の意味を正しく理解していない、あるいは社会人としての基本的なビジネスマナーが身についていないと判断されるリスクがあるため、面接本番では絶対に使わないよう注意が必要です。

面接における正しい企業の呼び方は「御社」

面接の会話の中で、応募先の企業を呼ぶ際の正しい敬語は「御社(おんしゃ)」です。「御社」は、相手の会社を敬って呼ぶ尊敬語であり、話し言葉として用いられます。面接官の質問に答える際や、志望動機を口頭で伝える際は、すべて「御社」に統一して話すのが正しいマナーとなります。

「貴社」と「御社」の使い分けに注意する

「御社」と同じく、相手の企業を敬う言葉として「貴社(きしゃ)」があります。ここで注意しなければならないのは、これら二つの言葉の使い分けです。「貴社」は、履歴書や職務経歴書、あるいは企業へのメールといった「書き言葉」として使用する表現です。

面接の場で緊張していると、履歴書に書いた「貴社の事業内容に惹かれ」という文章をそのまま声に出して読み上げてしまい、「貴社」と口走ってしまう失敗がよく見受けられます。面接官は意味を理解してくれますが、正しいビジネスマナーを身につけていることをアピールするためには、口頭では必ず「御社」と言い換えるよう、事前の練習で意識づけをしておくことが大切です。

面接中に企業の呼び方を間違えてしまった時の対処法

どれだけ準備をして気をつけていても、本番の極度の緊張から、つい「弊社」や「貴社」と言い間違えてしまうことは誰にでも起こり得ます。大切なのは、間違えてしまった後の対応です。

もし言い間違いにすぐに気づいた場合は、慌てずに「失礼いたしました、御社では」と自然に言い直して、そのまま話を続けてください。言葉に詰まってしまったり、過度に動揺してその後の受け答えがしどろもどろになったりすることの方が、面接の評価には悪影響を及ぼします。一度の言い間違いだけで即座に不合格になることはありませんので、落ち着いてペースを取り戻すことに集中してください。

面接官の言葉を復唱する際の落とし穴

面接官との対話の中で、面接官自身が「弊社では現在このような課題を抱えており」と話す場面が多々あります。この時、相手の言葉に相槌を打ったり、内容を確認したりする目的で、相手の言葉をそのまま復唱してしまう応募者がいます。

面接官の「弊社」という言葉につられて、「弊社が抱えていらっしゃる課題についてですが」と返してしまうのは、よくある失敗パターンの一つです。相手の話を聞いて瞬時に自分の言葉である「御社」に変換して話すには、冷静な判断力とコミュニケーションの慣れが必要です。面接官の話を聞く際は、相手の言葉をそのままオウム返しにするのではなく、適切な敬語に置き換える意識を常に持っておくことで、洗練された大人の対応ができる人物であると高く評価されます。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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