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面接でのコートの正しい置き方と扱い方:受付から退室までのマナー

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冬場や肌寒い季節の転職活動において、スーツの上にコートを着用して面接会場へ向かうことは、ごく一般的なことです。しかし、普段何気なく着脱しているコートも、ビジネスの場においては、正しい扱い方や置き方のマナーが存在します。面接官や受付担当者は、挨拶や受け答えだけでなく、こうした持ち物の扱い方からも、候補者の社会人としての常識や、細やかな気配りができる人物かどうかを、無意識のうちに評価しています。本記事では、面接会場に到着してから建物を退出するまでの、コートの正しい脱ぎ方、たたみ方、そして面接室での適切な置き方について、詳しく解説します。

面接会場に到着した際のコートの扱い方

面接の評価は、面接室のドアを開けた瞬間から始まるのではなく、企業の建物に足を踏み入れた時点から、すでに始まっていると考えるべきです。

建物に入る前にコートを脱ぐのが鉄則

ビジネスにおける最も基本的なマナーとして、コートやマフラーなどの防寒具は、企業の建物の外で脱いでおく必要があります。建物の中に入ってから、あるいは受付の目の前で慌ててコートを脱ぐ行為は、外のホコリや冷気を社内に持ち込んでしまうため、大変失礼にあたります。面接会場の建物が見えてきたら、エントランスに入る前に立ち止まり、コートを脱いで身だしなみを整えるのが、正しい手順となります。もし、オフィスビルなどで複数の企業が入居している場合は、総合受付や、目的の企業があるフロアのエレベーターを降りる前に、脱いでおくのが適切です。

見た目が美しくホコリを落とさないたたみ方

脱いだコートは、ただ無造作に腕に掛けるのではなく、裏地が表になるようにたたむのが、ビジネスシーンにおける重要なマナーです。まず、コートの両肩の内側に手を入れて、外側の表面が内側に隠れるように、くるりと裏返します。表面には、屋外のホコリや花粉などが付着している可能性があるため、裏返すことで、企業の応接室や自分のスーツを汚さないための配慮となります。裏返した後は、縦に半分に折りたたみ、さらに上下を半分に折ってコンパクトにまとめ、利き手とは逆の腕に掛けて持ちます。これにより、見た目が非常にスマートになり、受付でのやり取りもスムーズに行うことができます。

受付から待合室でのコートの持ち方と置き方

企業の受付から待合室での振る舞いも、採用担当者の目に触れる可能性があるため、気を抜かずに対応することが求められます。

受付でのスマートな対応

受付で挨拶をし、自分の名前や要件を伝える際は、コートは必ず腕に掛けたままにしておきます。受付のカウンターにコートを置いたり、カバンと一緒に床に置いたりするのは、マナー違反です。利き手とは逆の腕にコートを掛けておくことで、受付表への記入や、担当者から渡される入館証の受け取りなどを、スムーズに行うことができます。

待合室のソファや椅子での適切な置き方

面接室へ案内されるまでの間、待合室やロビーのソファで待機するよう指示された場合、コートの置き場に迷うことがあります。この時、隣の空いている席にコートを置いたり、テーブルの上に置いたりするのは避けてください。待合室の椅子に座る際は、コートを軽く四つ折りにした状態で、自分の膝の上に置くか、足元に置いたカバンの上に乗せるのが、最も無難で丁寧な扱い方となります。

面接室での正しいコートの置き方

いよいよ面接室に案内され、着席を促された際、コートをどこに置くべきかが、最も悩むポイントとなります。

足元のカバンの上に置くのが基本ルール

面接室に入室し、挨拶を済ませて着席する際、コートは、自分の足元に置いたカバンの上に、丁寧に折りたたんで乗せるのが、ビジネスにおける基本のルールです。カバンの上に乗せることで、コートが直接床に触れて汚れるのを防ぐとともに、面接官の視界を遮らず、すっきりとした印象を与えることができます。もし、カバンが自立しないタイプであったり、小さすぎてコートを乗せると崩れてしまったりする場合は、コートを四つ折りにし、カバンの横の床に、できるだけコンパクトに置くようにします。

ハンガーや空いている椅子は使わない

面接室に、来客用のハンガーラックが設置されていたり、隣に空いている椅子があったりしても、自分から勝手にそれらを使用するのは、大変失礼な行為にあたります。面接官から「そちらのハンガーをお使いください」や「空いている椅子に荷物を置いて構いませんよ」と、明確に勧められた場合にのみ、「ありがとうございます、お言葉に甘えさせていただきます」と一言添えて、使用するようにしてください。勧められていない場合は、必ず自分のカバンの上に置くという原則を守ります。

面接終了後から退出までの流れ

面接が無事に終了し、緊張が解けた後も、企業の建物を完全に出るまでは、気を引き締めて行動する必要があります。

面接室を出るまでコートは着用しない

面接が終わり、立ち上がって挨拶をした後、その場でコートを着始めるのは、マナー違反となります。コートは、腕に掛けた状態のまま面接室を退室し、受付を通り過ぎる際も、着用せずに持ち歩きます。面接室の中や、企業の廊下でコートを着る行為は、早く帰りたいという印象を与えかねず、最後の最後で評価を下げてしまう原因となります。

建物の外に出てからコートを着る

面接会場に到着した時と同じように、コートを着用するのは、企業の建物の外に出てからにするのが鉄則です。エントランスのドアを抜け、企業の敷地から完全に出たことを確認してから、コートを羽織るようにしてください。エレベーターホールなどで他の社員とすれ違う可能性もあるため、建物内にいる間は、面接中と同じ緊張感を保ち、最後まで丁寧な立ち振る舞いを心がけることが、転職面接を成功に導くための、重要なポイントとなります。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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