面接の自己紹介で「会社名」をどう伝える?正しい敬称と使い分けのルール
面接の自己紹介は、あなたの第一印象を決定づける大切な時間です。その中で、前職や現職の「会社名」をどのように呼ぶべきか、迷う方は少なくありません。ビジネスシーンでの正しいマナーを理解し、適切に使い分けることは、社会人としての信頼感に直結します。本記事では、面接における会社名の呼び方や、敬称に関するルールについて詳しく解説します。
面接で会社名を呼ぶ際の基本ルール
面接において、企業名を呼ぶ際には、相手との関係性や、どの会社を指しているのかによって、使い分けるべきルールが存在します。
「前職」は「貴社」「弊社」ではなく「〇〇株式会社」
面接官に対して、自分の現職や前職の社名を伝える際は、敬称をつけず「社名のみ」で呼ぶのが原則です。履歴書や職務経歴書に記載されている正式名称を、そのまま口に出すようにしてください。たとえ、かつて自分が所属していた会社であっても、面接の場では「弊社(へいしゃ)」と呼ぶ必要はありません。あくまで第三者として客観的に名称を伝えるのが、最も自然で適切な振る舞いです。
「応募先企業」は「貴社」または「御社」
面接を受けている、まさにその応募先の企業名を呼ぶ際は、「貴社(きしゃ)」または「御社(おんしゃ)」を使用します。どちらを使っても間違いではありませんが、一般的に「貴社」は書面(履歴書やメール)で使われ、「御社」は会話(面接の場)で使われることが多いという慣習があります。面接の場では「御社」と口に出す方が、響きとして丁寧で自然に聞こえる傾向がありますが、どちらか一方に統一できていれば、特に深く気に病む必要はありません。
自己紹介における会社名の伝え方
自己紹介の中で、どのように社名を組み込むとスマートに聞こえるのか、例文を交えて解説します。
経歴の中で社名を出す場合
自己紹介で経歴を要約する際には、簡潔に社名を伝えます。
「〇〇株式会社にて、法人営業として5年間勤務してまいりました」と、社名の直後に「にて」や「で」を添えることで、スムーズに職務内容の説明へと繋げることができます。
前職の名称が変更された場合
前職の社名が現在変更されている場合は、基本的には「現在の社名」を名乗り、もし面接官に伝わりにくい状況であれば「〇〇株式会社(旧:××株式会社)にて」と補足説明を加えるのが親切です。これにより、混乱を防ぎ、正確な情報を伝えることができます。
間違いやすいポイントと注意点
良かれと思って行った呼び方が、かえってビジネスマナー不足と判断されるケースもあります。以下のポイントには注意してください。
「御社」を多用しすぎない
面接官の顔色を伺い、会話のたびに「御社は御社は…」と繰り返すと、かえって不自然で自信のない印象を与えてしまいます。相手も自社のことは十分に理解しているため、必要以上に社名を繰り返す必要はありません。文脈の中で自然に相手を指す場面があれば、「貴社」や「御社」を適切に使う程度が最もスマートです。
略称や通称は避ける
どんなに有名な大手企業であっても、面接の場では、必ず「正式名称」で呼ぶようにしてください。親しみを込めたり、話のテンポを良くしようとして略称を使ったりすることは、ビジネスの場では配慮が足りない行為とみなされる可能性があります。たとえ相手が普段略称で呼んでいたとしても、正式な場である面接では、正式名称を名乗るのが社会人としての基本となります。
最後に:誠実さが伝わる話し方を意識する
会社名の呼び方は、些細なことのように思えますが、面接官は応募者が細かなマナーをどれだけ身につけているかを常に観察しています。過度にマナーを気にしすぎて萎縮する必要はありませんが、正式名称を丁寧に口に出すという小さな積み重ねが、あなた自身の誠実さとプロフェッショナルな姿勢を面接官に確実に伝えていきます。面接の準備段階で、自身の職務経歴に登場する社名を正確に把握し、落ち着いて発声する練習を行っておくことが、当日自信を持って話すための土台となります。





