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面接室を出る時のマナーと注意点―最後まで気を抜かない退室の作法

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転職活動の面接において、質疑応答が無事に終わると、ホッと胸を撫で下ろしてしまう方は多いのではないでしょうか。しかし、面接官との会話が終了しても、あなたが面接室を出て、企業の建物を後にするまで、面接という評価の場は続いています。特に、面接室を出る時の振る舞いは、あなたの社会人としての基本マナーや、相手への敬意を示す最後の機会であり、第一印象と同じくらい重要な「最後の印象」を決定づけます。本記事では、面接室を退室する際の正しい手順と、好印象を残すための注意点について、詳しく解説します。

なぜ退室時の振る舞いが重要なのか

面接官は、質疑応答中の回答内容だけでなく、あなたの立ち居振る舞い全体を通して、自社にふさわしい人材かどうかを見極めています。

面接が終わり、緊張が解けた瞬間に見せるふとした動作には、その人の素の姿や、日常的な習慣が表れやすいとされています。どれだけ面接中の受け答えが完璧であったとしても、退室時の挨拶が雑であったり、ドアを乱暴に閉めてしまったりすれば、「気を抜くとだらしない人物だ」「礼儀に欠けるのではないか」というネガティブな評価に繋がりかねません。終わり良ければ総て良しという言葉があるように、最後まで丁寧な姿勢を貫くことで、面接官に「しっかりとしたビジネスパーソンである」という安心感と、良い余韻を残すことができます。

面接室を出る時の基本的な手順

退室時の動作は、いくつかのステップに分かれています。それぞれの段階で、焦らず丁寧な振る舞いを心がけることが大切です。

1. 面接終了の合図と着席したままの挨拶

面接官から「本日の面接は以上となります」「結果は後日ご連絡します」といった、面接終了の言葉が告げられたら、まずは座った状態のまま、「はい、本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」と、はっきりとした声でお礼を述べ、深くお辞儀をします。この時、急いで帰り支度を始めるのではなく、相手の目を見て、感謝の気持ちを伝えることを優先してください。

2. 立ち上がり、椅子の横での挨拶

着席したままの挨拶を終えたら、静かに立ち上がり、自分が座っていた椅子の横(基本的にはカバンを置いている側)に立ちます。カバンやコートなどの荷物を手に持ち、姿勢を正してから、再度面接官の方を向き、「失礼いたします」と一言添えて、お辞儀をします。荷物が多い場合でも、動作がもたつかないよう、スマートに持ち上げることを意識しましょう。

3. ドア前での最終の挨拶

面接官に背を向けてドアへと向かいます。ドアの前に到着したら、退出する前に必ず面接官の方へ向き直り、相手の目を見て「失礼いたします」と述べ、最後のお辞儀(会釈程度の浅いお辞儀で構いません)をします。この最後のアイコンタクトと挨拶が、相手への最大限の敬意を示す重要なポイントとなります。

退室時によくある疑問と注意点

退室の際、荷物の扱いやドアの開け閉めなど、細かな動作に迷うことがあるかもしれません。ここでは、よくある疑問とその正解について解説します。

カバンやコートの持ち方

椅子の横で立ち上がった際、カバンやコートをどのように持つべきか悩む方は多いでしょう。ビジネスバッグは利き手でしっかりと持ち、コートは腕にかけるか、カバンを持っている手とは反対の手で、コンパクトに折りたたんで持つのが基本です。両手がふさがっていると、ドアを開ける際にもたついてしまうため、片手は必ず空けておくように、荷物をまとめる工夫が必要です。

ドアの閉め方

面接室のドアを閉める動作も、見られているポイントの一つです。ドアを開けて廊下に出たら、面接官に完全に背を向けたまま後ろ手でドアを閉めるのは、マナー違反とされています。廊下に出た後、面接官の方へ半身を向け、静かにドアノブを持ち、バタンという音を立てないように、最後まで手を添えてゆっくりと閉めるのが、最も丁寧で美しい作法です。

面接室を出る時のマナーは、決して難しいものではありませんが、緊張が解けた瞬間にこそ、日頃の意識が試されます。最後まで相手への感謝と敬意を忘れず、丁寧な振る舞いを心がけることで、あなたの面接は、より完璧なものとして面接官の記憶に刻まれるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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