転職面接でのバッグの正しい扱い方:入退室から着席までのマナー
転職活動の面接において、質問への回答内容が重要であることは言うまでもありませんが、それと同等に評価の対象となるのが、立ち居振る舞いや、持ち物の扱い方です。特に、面接室へ入退室する際のバッグの持ち方や、面接中の置き場所は、応募者のビジネスマナーを測る、重要なチェックポイントとなります。緊張する場面で、バッグの扱いに戸惑ってしまうと、面接官に落ち着きのない印象を与えてしまう恐れがあります。本記事では、面接室への入室から、着席、そして退室に至るまでの、正しいバッグの扱い方について、詳しく解説します。
面接におけるバッグの扱いが重要な理由
面接官は、応募者がドアを開けて入室してきた瞬間から、その人物の細かな動作を、しっかりと観察しています。
日々の業務において、顧客や取引先を訪問する際、バッグなどの荷物を適切に扱うことは、相手に対する敬意を示す、基本的なビジネスマナーです。そのため、面接の場でバッグを丁寧に扱うことができる人物は、入社後も、社外の人々に対して、失礼のない適切な対応ができると評価されます。一方で、バッグを乱雑に扱ったり、置き場所に迷ってしまったりする姿は、社会人としての経験やマナーが不足していると判断される、大きな要因となります。事前に正しい扱い方を身につけておくことは、自信を持って面接に臨むための、欠かせない準備です。
入室時のバッグの持ち方とスムーズな動作
面接室へ入室する際は、ドアのノックや開閉、そして挨拶など、複数の動作を連続して行う必要があるため、バッグの持ち方が、スムーズな動きの鍵を握ります。
利き手と逆の手にバッグを持つ
面接室に入るためには、まずドアをノックし、その後にドアノブを回して、扉を開ける必要があります。この一連の動作を行う際、利き手がバッグで塞がっていると、持ち替えが発生し、動作がもたついてしまいます。そのため、入室前には必ず、利き手とは逆の手にバッグを持ち替え、利き手を自由に動かせる状態にしておくことが、基本のマナーです。これにより、ドアの開閉をスムーズに行い、美しい姿勢を保ったまま、入室することができます。
バッグを持ったままの美しいお辞儀
ドアを開けて入室し、面接官に向けて最初のお辞儀をする際、バッグは体の横に自然に下ろした状態で、頭を下げます。両手で体の前にバッグを抱え込むようにして持つと、自信がないように見えたり、少し幼い印象を与えたりしてしまうため、注意が必要です。背筋を伸ばし、腕を動かさずに丁寧にお辞儀をすることで、誠実で堂々とした、好ましい第一印象を、面接官に与えることができます。
面接中のバッグの置き場所とタイミング
入室を終え、面接官の前に進み出た後、どのタイミングで、どこにバッグを置くべきかについても、明確なビジネスルールが存在します。
着席の案内に合わせて床に置く
用意された椅子の横に到着し、自身の名前を名乗って挨拶をした後、すぐにバッグを床に置くのは、少し急いでいるような印象を与えるため、避けるべきです。必ず面接官から、「どうぞお座りください」と着席を促す言葉をかけられてから、腰を下ろす動作と同時に、静かにバッグを床に置きます。このタイミングを守ることで、落ち着きのある、丁寧な振る舞いをアピールできます。
自分の椅子の横に自立させる
面接中、バッグを置く正しい場所は、自分が座る椅子の横の、床の上です。隣に空いている椅子があったとしても、そこへ勝手に荷物を置くのは、重大なマナー違反となります。また、膝の上にバッグを置いたまま面接を受けることも、落ち着きがないように見えるため、不適切です。書類などをスムーズに取り出せるよう、自分の利き手側の床に置きましょう。この時、バッグが倒れてしまうと見栄えが悪いため、底がしっかりとしており、床に置いた際に自立するタイプのビジネスバッグを選ぶことが、非常に重要です。
退室時のバッグの持ち方と最後まで気を抜かないマナー
面接が無事に終了した後も、退室してドアが閉まるまで、丁寧な動作を継続し、良い印象を最後まで保つことが求められます。
立ち上がってからバッグを手に取る
面接終了の合図があったら、まずは座ったままお礼の言葉を述べ、深くお辞儀をします。その後、姿勢を正して立ち上がってから、床に置いたバッグを静かに手に取ります。立ち上がりながらバッグを掴むなど、慌ただしい動作は、せっかくの面接の余韻を台無しにしてしまうため、一つひとつの動作を、落ち着いて区切りながら行うことが大切です。バッグを手に取ったら、入室時と同様に、利き手とは逆の手に持ち替えます。
建物を出るまでが面接と心得る
ドアの前まで歩み寄り、面接官の方へ振り返って、最後のお辞儀をして退室した後も、企業の建物内にいる間は、まだ選考が続いていると考えるべきです。廊下やエレベーターホールで、気が緩んでスマートフォンの操作を始めたり、だらしない姿勢で歩いたりすることは、厳禁です。建物の外に出て、周囲の邪魔にならない場所まで移動するまでは、入室時と同じように、バッグをきちんと持ち、整った身だしなみと姿勢を、維持し続けてください。





