就活における面接の持ち物完全ガイド｜忘れ物ゼロで万全の準備を
mense20530
面接のトリセツ
面接で「病歴」や「病気について」聞かれた場合の対応方法｜伝えるべきか・伝え方・注意点を丁寧に解説
mense20530
面接は、スキルや人柄だけでなく、業務に支障がないか、安定的に勤務できるかという点も重要視される場です。その中で、「病気について質問された」「過去の病歴は伝えるべきか迷う」といったケースに直面する求職者も少なくありません。
「面接 病歴」や「面接 病気について」というキーワードが検索される背景には、持病や治療歴を持つ方が、正直に話すべきか、どう伝えるべきかに悩んでいることがあると考えられます。
この記事では、**面接で病歴や病気について話すべきケース・話さなくてもよいケース・適切な伝え方・NGな伝え方・法的な背景（差別や個人情報の保護）**などについて、丁寧に解説します。
Contents
1. そもそも病歴や病気は「面接で聞かれるもの」なのか？
原則として、面接で病歴や病気の有無を尋ねることは、法律上グレーゾーンです。
✅ 労働法や個人情報保護の観点
- 「職業安定法」や「個人情報保護法」により、本人の同意なくセンシティブな情報（病歴・障がい・妊娠など）を収集することは制限されています。
- ただし、業務遂行に直接関わる健康状態であれば、職務上必要な範囲で確認されることがあります（例：重労働、深夜勤務、運転業務など）。
2. 面接で病歴を「伝えるべきケース」と「伝えなくてよいケース」
✔ 伝えるべきケース（※職務に支障がある可能性がある場合）
| 状況 | 例 |
|---|---|
| 勤務日数・時間に制限がある | 定期的な通院や治療、週3回しか働けない等 |
| 持病によって職務が制限される可能性がある | 体力に制限がある、ストレス耐性が極端に低いなど |
| 労働条件として配慮を求めたい場合 | 座り作業希望、残業回避など |
→ このような場合、入社前に申告しておくことが誠実な対応であり、トラブル防止にもなります。
✔ 伝えなくてよいケース（※完治・職務に支障がない場合）
| 状況 | 例 |
|---|---|
| 過去に入院していたが、現在は完治している | |
| 服薬などの自己管理ができており、就業に影響がない | |
| 健康診断で特に問題がない状態である |
→ この場合、**わざわざ過去の病歴を伝える必要はありません。**逆に話すことで「体調が不安定な人」と思われてしまうリスクもあります。
3. 面接での病気・病歴の伝え方｜誠実かつ簡潔に話すコツ
✅ ポイント1：結論ファーストで端的に伝える
「以前〇〇という病気がありましたが、現在は完治しており、業務には支障ありません。」
✅ ポイント2：不安要素を払拭する言葉を添える
「医師からも就労に問題ないと診断を受けています」「服薬管理もできており、勤務に支障はありません」
✅ ポイント3：必要な配慮がある場合は具体的に
「毎週〇曜日に通院がありますが、それ以外はフルタイムで勤務可能です」
▶ 例文1：完治している場合
「過去に○○という病気で一時的に療養していた時期がありましたが、現在は完治しており、日常生活・勤務ともに支障はございません。業務に差し支えることはありませんので、ご安心ください。」
▶ 例文2：通院中で配慮が必要な場合
「現在も通院中ではありますが、定期的に服薬管理を行っており、就労には影響がありません。ただし、週に1度〇曜日の午前中に通院時間をいただければ、他の日は通常勤務が可能です。」
4. NGな伝え方と注意点
| NG例 | 理由 |
|---|---|
| 「○○という病気で…詳しくお話ししますと…」 | 必要以上の情報開示はかえって不安材料になる |
| 「体が弱い方で…」 | 抽象的・否定的な表現は避ける |
| 「前の職場も体調不良で辞めまして…」 | ネガティブな印象が強くなりやすい |
※面接は採用されるための場であることを忘れず、「不安ではなく、信頼」を与える伝え方を意識しましょう。
5. 病歴に関する質問を受けたくないときの対応
もし面接中に不適切と思われる質問（例：「過去に入院歴は？」「持病はありますか？」）をされた場合でも、慌てず対応しましょう。
▶ 回避の例：
「業務に差し支えない健康状態であると認識しております。現時点で就業にあたり特別な配慮は必要ございません。」
→ あくまで就業への影響がないことを伝えれば、深く追及されることは少なくなります。
まとめ｜病気・病歴を伝えるかどうかは「業務への影響」で判断を
面接において病歴の扱いは非常にデリケートですが、「就業に影響があるかどうか」が判断基準になります。無理に隠す必要も、すべて話す必要もありません。大切なのは、正直に、簡潔に、信頼感を持って伝えることです。
✅ 記事のまとめポイント：
- 面接で病歴を話すかどうかは「業務に支障があるか」が判断基準
- 就業に問題がない場合、過去の病歴は無理に伝える必要はない
- 必要な場合は、「端的に・誠実に・不安を与えない表現」で伝える
- 詳細を話しすぎたり、否定的な印象を与える言い回しは避ける
- 面接官からの不適切な質問には冷静に対応し、就業への影響がないことを示す
健康と仕事のバランスを保ちつつ、信頼される表現で自分を伝えましょう。それが面接成功への第一歩です。
ABOUT ME
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。