面接の終盤でよくある「何か質問はありますか?」という問いかけ。これはいわゆる「逆質問」の時間です。単なるおまけのように感じる方もいますが、実はこの逆質問こそが、志望度の高さや主体性、思考力をアピールする絶好のチャンスです。
この記事では、「面接 逆質問」というテーマに基づき、逆質問の意味・面接官の意図・効果的な質問例・NG質問・職種別の逆質問テンプレートまで、詳しく解説します。
1. そもそも逆質問とは?|面接官が質問される理由
逆質問とは、面接の終盤に応募者から面接官へ質問をする機会のことです。通常は「最後に何か聞いておきたいことはありますか?」といった形式で設けられます。
▶ 面接官が逆質問を設ける理由
面接官の目的 | 内容 |
---|
応募者の理解度を確認したい | 企業研究や職種理解の深さが分かる |
志望意欲を見極めたい | どれほど本気で入社を考えているかが表れる |
コミュニケーション力を見ている | 質問の内容・切り口・会話力が問われる |
疑問点を解消してもらうため | 入社後のミスマッチを防ぐ意図もある |
2. 逆質問が評価につながる理由
面接の最後まで意欲的に臨む姿勢は、面接官にとって非常に好印象です。「何も質問ありません」と答えてしまうと、「志望度が低いのでは?」「準備不足?」と見なされる可能性があります。
逆に、具体的で意欲的な質問を投げかけることで、**「理解力」「熱意」「思考力」**を同時にアピールできます。
3. 面接で使える!効果的な逆質問の例文集
以下のようなテーマ別の質問は、面接官に良い印象を与えることができます。
▶ 仕事・業務内容に関する質問
- 「入社後、最初に任される業務にはどのようなものがありますか?」
- 「この職種で活躍されている方の特徴には、どんな共通点がありますか?」
▶ キャリア・評価制度に関する質問
- 「御社では、どのような評価基準でキャリアアップが決まるのでしょうか?」
- 「若手社員でも挑戦できるプロジェクトの機会はありますか?」
▶ チームや社風に関する質問
- 「配属先のチームでは、どのようなコミュニケーションが取られていますか?」
- 「上司や先輩とはどのような関係性で仕事を進めていくことが多いですか?」
▶ 面接官の体験を聞く質問
- 「○○さんご自身が御社で働く中で、最もやりがいを感じた瞬間はいつですか?」
- 「ご入社から現在まで、どのようなキャリアパスを歩まれてきたのでしょうか?」
4. 逆質問のNG例とその理由
面接では避けたほうがよい質問も存在します。以下はその代表例です。
NG質問 | 理由 |
---|
「残業はありますか?」 | 働きたくない印象を与える可能性がある |
「給料はどれくらいですか?」 | 条件重視と受け取られかねない |
「福利厚生はどうなっていますか?」 | ホームページで分かる内容は避ける |
「特にありません」 | 意欲や関心がないと見なされる危険がある |
✅ NG質問を避けるためのコツ
- 事前に企業HPをよく調べ、調べればわかる内容は質問しない
- 給与や休日などの条件面は、最終面接や内定後に確認するのが無難
5. 職種別:おすすめの逆質問テンプレート
▶ 営業職向け
- 「御社の営業スタイルで、特に意識されていることは何ですか?」
- 「成果を出している営業社員に共通する行動特性はありますか?」
▶ 事務・管理職向け
- 「業務の中で最も大切にしているスキルや考え方はありますか?」
- 「部署内での業務分担やチーム連携について、特徴的な点はありますか?」
▶ 技術・エンジニア職向け
- 「技術選定はどのような基準で行われていますか?」
- 「開発チームで使用しているツールや開発環境について教えてください」
6. 逆質問のコツまとめ
✅ 準備しておくべき逆質問の数は「2〜3個」
- 想定質問に対しては事前に準備しておく
- 先に面接中で話された内容は避けるか深堀り質問に切り替える
✅ 逆質問の冒頭に一言添えると印象UP
例:「お話の中で非常に興味深いと感じた点がありまして、一つ質問させていただけますか?」
まとめ|「面接 逆質問」は、準備と熱意を示す最後のアピールチャンス
「面接 逆質問」は、単なる質疑応答ではなく、自己アピールと企業理解のバランスを見せる場です。内容次第で面接官の印象を大きく左右することもあるため、事前準備が鍵となります。
✅ この記事のまとめ
- 逆質問は「志望度・理解度・人柄」を伝える絶好の機会
- 内容は業務・社風・キャリア・面接官自身に関することが効果的
- NG質問(条件・福利厚生中心)は避ける
- 最低でも2〜3個の質問を準備し、会話の流れに応じて調整する
- 逆質問を通じて「この人と一緒に働きたい」と思わせることが重要
面接の最後の一言まで、自分らしさと熱意をしっかり伝えましょう。逆質問は“聞く力”と“考える力”を見せる最大のチャンスです。
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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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