2025.04.12

面接での「やりたいこと」の伝え方｜自分の目標を明確に伝えるためのポイント

mense20530

就職活動や転職活動の面接において、企業からよく問われるのが「あなたが当社でやりたいことは何ですか？」という質問です。この「面接やりたいこと」というテーマは、志望動機と並んで重要な質問の一つであり、自分の将来のビジョンと企業とのマッチ度を伝える絶好の機会です。

しかし、ただ「興味があるからやりたいです」といった曖昧な回答では、説得力が弱く、「熱意が感じられない」「企業理解が足りない」と判断されてしまう可能性もあります。この記事では、面接で「やりたいこと」を効果的に伝えるための考え方と具体例、注意点について詳しく解説します。

Contents

面接で「やりたいこと」を聞かれる理由とは？
面接で「やりたいこと」を伝える構成のコツ
回答例：職種・目的別「やりたいこと」の伝え方
よくある失敗パターンと注意点
面接前に「やりたいこと」を整理する方法
まとめ

面接で「やりたいこと」を聞かれる理由とは？

企業がこの質問をする目的は、以下のような意図があります。

見ているポイント	説明
応募者の目的意識	自分のキャリアビジョンが明確にあるかどうか
企業とのマッチ度	応募者の目標と会社の方針・仕事内容が一致しているか
成長意欲や主体性	自分から進んで行動できる人か、目標に向けて努力できる人か
長期的な視点で働けるか	短期的な目的ではなく、将来を見据えて働こうとしているかを判断するため

面接で「やりたいこと」を伝える構成のコツ

説得力のある回答をするためには、以下の3つの要素をバランスよく含めることが重要です。

① 自分の興味・関心

「なぜその仕事に惹かれているのか」という個人的な動機。
例：学生時代にマーケティングを学び、データ分析に興味を持った。

② これまでの経験や強み

自分がどのような経験やスキルを持っていて、それをどう活かしたいか。
例：大学での研究活動やインターンで得た分析力や論理的思考。

③ 企業で実現したいこと（将来像）

その企業だからこそ挑戦したいこと、将来どう貢献していきたいか。
例：御社の新規事業部で市場開拓に携わり、ゆくゆくはチームを牽引する存在になりたい。

回答例：職種・目的別「やりたいこと」の伝え方

● 営業職志望の場合

私は人との信頼関係を築きながら目標を達成していく営業職に魅力を感じています。大学時代にはゼミ活動でチームをまとめ、交渉役としての役割を担ってきました。この経験を活かして、御社の商品を多くのお客様に届ける役割を担いたいと考えております。将来的には、大型顧客の担当や後輩育成などにも携わり、組織への貢献度を高めていきたいです。

● 企画・マーケティング職志望の場合

私は消費者の行動分析を通じて戦略を立て、売上やブランド価値の向上につなげる仕事に強い関心を持っています。大学ではデータサイエンスを専攻し、マーケティングリサーチに関する実習も経験しました。御社のデジタルマーケティング分野で、自分の知識と発想力を活かし、新たな販促施策の立案に携わりたいと考えております。

● エンジニア職志望の場合

私は技術を通じて社会課題を解決する仕事がしたいと考えており、特に御社が開発するスマートデバイスに関心を持っています。学生時代はロボット開発のサークルに所属し、プログラミングや機構設計の基礎を学びました。御社では、IoT技術を活用した新製品開発に参加し、生活をより便利にする技術を世に出していくことに貢献したいと考えています。

よくある失敗パターンと注意点

❌ 興味本位で「やってみたい」だけの表現

例：「面白そうだと思ったからです」「やったことがないので挑戦したいです」
→ 具体性に欠け、熱意や覚悟が伝わりません。

❌ 企業に合っていないビジョンを語る

例：事業内容や職種と関係のないやりたいことを話す
→ 「うちじゃなくてもいいのでは？」と思われてしまいます。

❌ キャリアプランが短期的すぎる

例：「1年で昇進したい」「すぐにリーダーになりたい」
→ 成長意欲は評価されますが、現実的でない目標は逆効果です。

面接前に「やりたいこと」を整理する方法

ステップ	内容
自己分析を深める	自分がどんなときにやりがいを感じるのか、何に価値を置いているのかを整理する。
過去の経験を棚卸しする	学生時代・前職での成功体験、学び、興味を感じたことなどを振り返る。
企業研究を行う	企業理念・事業内容・職種情報を確認し、自分の目標とどう重なるかを考える。
キャリアの中長期目標を考える	3年後・5年後の理想像をイメージし、それに向かって何を実現したいかを言語化する。