はじめに
就職活動やアルバイト、転職など、さまざまな場面で行われる「面接」ですが、その前後に実施されることがあるのが「筆記試験」です。
「面接 筆記試験」というキーワードが多く検索されるのは、「どんな内容が出るの?」「勉強しておくべき?」「準備物は何が必要?」といった不安や疑問を抱く人が多いためです。
本記事では、面接と同日に実施されることが多い筆記試験の概要、試験の目的、出題内容の傾向、対策方法、当日に持っていくべきものまでを徹底的に解説します。
結論:筆記試験は“知識”より“基礎能力”や“適性”を見る選考ステップ
企業が面接に加えて筆記試験を行う目的は、単に学力を測るためではありません。
むしろ、「業務に必要な基礎的な力があるか」「論理的思考や常識力はあるか」」といった人間力や業務適性**を確認するためのものです。
面接とセットで実施されることが多い筆記試験の種類
面接当日に行われる筆記試験には、主に以下のような種類があります。
✅ 1. 一般常識・時事問題テスト
- 漢字の読み書き、計算、社会・経済に関する基本知識
- 最近のニュースや時事問題に関する設問
- 特に新卒・アルバイトの選考で出題されやすい
例題:
- 日本の総理大臣の名前を答えなさい
- 消費税率はいくらですか?
- 1,980円の商品を15個購入した場合の合計金額を計算しなさい
✅ 2. SPI(適性検査)
- 文章読解、計算、論理問題、性格診断など
- 多くの企業が導入しており、事前に対策が可能
- 面接と同じ日に簡易版が行われることも多い
出題例:
- 順列・確率の問題
- 二語の関係性(類義語や対義語)
- グラフの読み取り問題
✅ 3. 性格診断テスト(適職判断)
- 「YES / NO」で答える選択式が多い
- あなたの性格や価値観、職場での行動傾向を数値化
- 「正解・不正解」はないが、矛盾のない一貫性ある回答が重要
✅ 4. 小論文・作文
- 与えられたテーマに対して、自分の意見を400~800字程度で記述
- 思考の深さ、文章力、論理性、誠実さが見られる
- 特に公務員や教育・福祉系の面接でよく実施される
テーマ例:
- あなたが仕事で大切にしたいこと
- チームワークについて考えること
- 最近注目したニュースとその理由
筆記試験で見られるポイント
企業側は筆記試験を通じて、次のような能力をチェックしています:
評価ポイント | 内容 |
---|
基礎学力 | 社会人として必要な常識力・計算力 |
論理的思考 | 問題を筋道立てて考える力 |
価値観・性格傾向 | チームに合うかどうか |
表現力・読解力 | お客様や社内とのやりとりに耐えうるか |
仕事への適性 | 業務に必要な能力があるか |
面接と同日に筆記試験がある場合の流れ
通常のスケジュールの一例:
- 受付・会場案内
- 会社説明(省略される場合もあり)
- 筆記試験(30分〜1時間程度)
- 面接(個別または集団)
- 質疑応答・終了
※筆記試験の後に面接があることで、試験の印象が次の選考に影響することもあります。
筆記試験に向けた対策方法
✅ 1. 一般常識や時事ニュースをチェック
- 新聞やニュースアプリで日常的に情報を仕入れる
- 就活本やSPI対策本の「一般常識」ページを復習
✅ 2. SPIの練習問題を解く
- 書店やWebで手に入るSPI模試を活用
- 特に「非言語(計算や図表)」に不安がある人は重点的に練習
✅ 3. 小論文の構成練習
- 序論・本論・結論を意識して短時間で書けるように練習
- 実際に手書きして、時間配分と文字数の感覚をつかむ
当日に持っていくべき筆記試験用の持ち物
持ち物 | 理由 |
---|
黒のボールペン(必須) | 書類記入や論文用に最適 |
シャープペンシル・鉛筆 | マークシートや計算問題用 |
消しゴム | 答えの修正に必要 |
時計(スマートウォッチ以外) | 試験時間の管理に必須 |
メモ帳 | 面接メモや試験の案内事項を控える用 |
よくあるQ&A
Q. 筆記試験の案内がないけど、ある可能性は?
→ あります。 特に企業説明などが省略される場合、事前に通知されず実施されることも。念のため、筆記用具一式は持参しましょう。
Q. 何も対策せずに臨んでも大丈夫?
→ 基本的な一般常識レベルであれば対応可能な場合もありますが、SPIや作文がある企業では“準備の差”が結果に大きく影響します。
まとめ|筆記試験は“知識量”よりも“地力と姿勢”が問われる
面接の場における筆記試験は、あなたの“準備力”や“基本的なビジネス素養”を確認するためのもの。
難解な問題を解くよりも、丁寧に・誠実に・落ち着いて対応することが評価につながるのです。
✅ おさらいポイント
- 面接と同日に筆記試験が行われる場合もあるので、常に筆記用具を持参する
- 一般常識・SPI・性格診断・小論文など、種類は企業によって異なる
- 対策は最低限でOK。特にSPIや作文に不安がある人は練習しておこう
- 事前に案内がなくても、準備している姿勢が評価につながる
- 筆記試験後の面接では、その内容が話題に出る場合もある
万全の準備で、筆記試験も自信をもって乗り切りましょう。試験は評価の一部。「落ち着いた対応」が最良の答えになることも忘れずに!
ABOUT ME
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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