ウォンテッドリー(Wantedly)のカスタマーサクセスとは?役割・求める人物像・面接対策を徹底解説
ビジネスSNSを牽引するウォンテッドリーとCSの位置づけ
「究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす」をミッションに掲げ、ビジネスSNS「Wantedly」を展開するウォンテッドリー株式会社。給与や福利厚生といった条件面ではなく、「企業のビジョン」「どのような仲間と、どんな想いで働いているか」という価値観への共感を軸にした採用マッチングプラットフォームとして、スタートアップからメガベンチャー、大手上場企業に至るまで数多くの企業に導入されています。
共感採用プラットフォームであるWantedlyは、一般的な求人サイトのように「求人要件を埋めて掲載すれば自然と応募が集まる」という性質のツールではありません。企業のカルチャーや魅力を伝える会社紹介ページ、ストーリー(ブログ記事)、募集記事の質、さらには社員を巻き込んだSNSシェアやダイレクトスカウトの運用など、導入企業側の積極的な情報発信と運用ノウハウが採用成果を大きく左右します。
そのため、ウォンテッドリーにおけるカスタマーサクセス(CS)は、単なる操作説明や受動的な問い合わせ窓口にとどまりません。企業の採用課題や組織の魅力に深く入り込み、データ分析とコンテンツ設計の助言を通じて「良い候補者との出会い」に伴走する戦略的パートナーとしての役割を担っています。契約継続率(リテンション)を高め、LTVを最大化させる中核部門として、中途採用市場でも高い注目を集めています。
主な役割と具体的な業務内容
ウォンテッドリーのカスタマーサクセス組織は、契約直後の立ち上げ支援から中長期の採用成功、追加活用の促進まで、フェーズに応じた伴走支援を行っています。
1. 導入初期の運用立ち上げ(オンボーディング)
新規契約を結んだ企業に対し、Wantedlyを効果的に活用するための初期設計を支援します。
- 企業プロフィール・募集記事の設計アドバイス: 企業の強みやビジョンをヒアリングし、ターゲット層に響くタイトルの付け方、写真の選定、共感を呼ぶストーリーの切り口などを提案します。
- 初期アクションの伴走: 社内メンバーへのアカウント連携や最初の募集公開、スカウト機能の初期設定など、自立運用に向けたステップを期日通りに進めます。
2. データ分析に基づくプロアクティブな改善提案
募集ページの閲覧数、エントリー数、スカウトの開封率・返信率などの定量データをモニタリングします。
- 成果停滞企業への先回りフォロー: 想定通りの母集団形成ができていない企業に対し、アナリティクスデータを基にした原因分析を実施します。「タイトルの見直し」「応援機能(SNS拡散)の活用」「スカウト送信対象の条件再設計」など、具体的な打ち手を提示します。
- 成功事例の共有: 同業他社や同規模企業の好事例をノウハウとして共有し、顧客の運用レベルを引き上げます。
3. テックタッチ・コミュニティ施策の推進
多数の利用企業を効率的かつ高品質に支援するため、仕組み化(1対多の支援)にも注力しています。
- セミナー・勉強会の企画運営: 記事作成のコツやスカウト運用の勉強会、ユーザー企業同士が交流できるミートアップイベントなどを企画・開催します。
- ヘルプコンテンツや活用ガイドの拡充: つまずきやすいポイントを先回りで解消するチュートリアルや活用Tipsの整備を担います。
4. 契約更新とエクスパンションの推進
利用期間の満了に向けて採用成果を振り返り、継続利用の価値を提示して契約更新を支援します。また、採用人数の拡大に合わせたプランアップの提案など、自社の継続収益拡大にも貢献します。
一般的なSaaSのCSとウォンテッドリーのCSの比較
| 比較項目 | 一般的な業務効率化SaaSのCS | ウォンテッドリーのカスタマーサクセス |
| 主な目的 | 業務プロセスの自動化、手作業の削減 | 顧客企業のビジョンに共感する「採用成功」の実現 |
| 支援の中心 | システム機能の設定、操作ルールの定着 | 企業の魅力の言語化、募集・記事構成の助言、発信支援 |
| 成果の性質 | ツールを導入すれば一定の効率化が出る | 相手(求職者)の反応が絡むため、工夫の幅が広い |
| 主な対話相手 | 総務、情報システム、経理などの現場担当 | 経営陣、採用責任者、広報・人事担当者 |
| 求められる知見 | 業務フロー理解、ITツールの仕様把握 | 採用広報、コンテンツマーケティング、データ分析 |
業務をシステムに置き換える一般的なSaaSとは異なり、「企業の魅力をどう言語化して求職者に届けるか」という採用ブランディングやマーケティングの視点を持って伴走する点が、ウォンテッドリーのCSならではの大きな特徴です。
選考で重視されるスキルと求める人物像
中途採用面接において、面接官が候補者の適性を見極めるポイントは大きく3つに集約されます。
1. 企業の魅力を引き出し言語化するコミュニケーション力
対峙する相手は、自社の魅力をどう外部に発信すべきか悩んでいる人事担当者や経営陣です。丁寧なヒアリングを通じて企業のカルチャーや想いを引き出し、「求職者の目線に立つと、ここが最も魅力的なポイントになる」と客観的に整理して伝えられる言語化能力が求められます。
2. 定量データに基づく論理的な課題解決力
「文章の雰囲気を変えてみましょう」といった感覚論ではなく、PV数、PVからエントリーへの遷移率(CVR)、スカウト返信率などの客観的なデータからボトルネックを特定する力が重視されます。数字というファクトに基づいて仮説を立て、先回りで打ち手を提示できる思考力が問われます。
3. 「シゴトでココロオドル」というミッションへの共感と主体性
ウォンテッドリーは、プロダクトやカルチャーに対する共感を非常に大切にする組織です。単に仕事をこなすだけでなく、自分自身の仕事に情熱を持ち、未整備な課題に対して自発的に周囲を巻き込んで解決策をつくっていける自走力が評価されます。
転職面接で評価を高める伝え方
ウォンテッドリーの選考を突破するためには、自身の経験を「能動的な伴走支援」の文脈へ翻訳し、同社のビジョンや事業特性に対する解像度を高く示すことが不可欠です。
「顧客の成果創出に踏み込んだ実績」を語る
営業、求人広告、人材紹介、Webマーケティング、カスタマーサポートなどの経験を話す際、単に「ノルマを達成した」「決められた業務をこなした」という実績だけでは十分な差別化になりません。
「クライアントの採用難航に対し、自ら募集ページの閲覧ログや応募経路を分析し、訴求ポイントの変更やSNSでの拡散施策を提案して採用決定に導いた経験」や、「導入後に運用が停滞していた顧客に対し、自発的に操作チェックシートを作成して伴走したエピソード」をSTAR法(状況・課題・行動・結果)に沿って具体的に語ります。
「なぜウォンテッドリーなのか」を事業理解と結びつける
「知名度があるから」「ベンチャーで面白そうだから」といった表面的な動機は、カルチャーマッチを重視する選考では評価されません。
「条件や知名度だけで判断されがちな採用市場において、企業のパーパスや人の想いを起点に出会いを創出するWantedlyの思想に強く共感している」「顧客企業の魅力を引き出して採用成功に伴走し、その成果の積み重ねによって自社のプラットフォーム成長にも貢献したい」というように、事業の存在意義と自身の目指す介在価値を一致させて語ることが、面接官の納得感を引き出す確固たる足がかりとなります。



