面接で「エントリーシート通りに答える」は正解?伝わる受け答えのための工夫と注意点
はじめに
就職活動の初期段階で提出するエントリーシート(ES)は、面接に進むための重要な書類です。多くの学生や求職者が時間をかけて練り上げた内容を書き込みますが、いざ面接の場になると、「エントリーシート通りに答えるべきか?」「内容を変えてもいいのか?」と悩む人も少なくありません。
この記事では、面接でエントリーシート通りに答えるメリット・デメリット、評価される答え方のコツ、実際に気をつけるべきポイントまで詳しく解説します。
面接官はエントリーシートを読んでいる
まず知っておきたいのは、面接官はあなたのエントリーシートを事前に読んでいる可能性が高いということです。特に新卒採用では、ESが面接の質問のベースになることがほとんどです。
そのため、面接官はこう考えています:
- ESの内容に一貫性があるか
- 書かれたエピソードを本人の言葉で説明できるか
- 深掘りしたときに説得力のある受け答えができるか
つまり、ESと全く違うことを言うと「信頼性がない」と思われるリスクがある一方で、「読み上げるだけ」では熱意や個性が伝わりにくいというジレンマが生まれます。
「エントリーシート通りに答える」メリットとリスク
◆ メリット
- 一貫性が保たれ、論理的な印象を与えやすい
- 緊張してもあらかじめ用意した内容なので、安心して話せる
- 面接官が質問しやすく、会話の土台になりやすい
◆ リスク・デメリット
- 暗記したように聞こえ、感情や熱意が伝わらない
- 読み上げる口調になり、会話のキャッチボールが成立しづらい
- 質問の意図を無視して、自分の言いたいことだけを話してしまうことも
結論:「エントリーシート通り+α」がベスト
面接では、エントリーシートの内容をベースにしつつ、“面接だからこそ伝えられる要素”を加えることが理想的です。
その場の空気感、声のトーン、表情、言葉の選び方など、**書面では伝わらない「人間らしさ」「熱量」**を表現することが、面接の最大の意義です。
面接で評価される答え方のコツ
1. ESの内容を要点で整理して話す
エントリーシートを一字一句そのまま読むのではなく、要点を押さえたうえで、自分の言葉で自然に説明できるようにしましょう。
例:
ESに「大学では3年間、飲食店でアルバイトをし、接客力を磨きました」と書いた場合:
→ 面接では「飲食店での接客経験から、お客様との距離感や表情、気遣いの重要性を実感しました。その経験が、今の対人スキルに活きていると感じています」などと話すのが効果的です。
2. 面接では「深掘り」に備える
面接では、ESに書いた内容についてさらに具体的な行動や結果、学びを質問されることが多いです。以下のような深掘りに備えて準備しましょう:
- なぜその活動を選んだのか?
- 具体的にどんな行動をとったのか?
- 困難だった点と、それをどう乗り越えたか?
- そこから何を学び、どう活かしたか?
これにより、一貫性とリアリティのある回答ができます。
3. 表情や声に感情を乗せる
内容だけでなく、表情や話し方、熱量も面接の評価対象です。ESの文章を読み上げるように話すのではなく、「その時の気持ち」を思い出しながら話すと自然な笑顔やリアクションが出て、印象が大きく変わります。
NGパターン:評価を下げる答え方
NGパターン | 理由 |
---|---|
ESと全く違う内容を話す | 一貫性がなく、信頼性を欠く印象を与える |
ESをそのまま棒読み | 感情が伝わらず、「暗記してきただけ」と思われる |
質問の意図とズレた回答をする | コミュニケーション力に不安を感じさせてしまう |
深掘りに答えられず「書いた通りです」で終わる | 準備不足、表面的な理解と思われる |
まとめ
面接で「エントリーシート通りに答える」ことは間違いではありません。ただし、大切なのは書いた内容に自分の声・表情・体験のリアリティを乗せて伝えることです。
ポイントは以下の通り:
- エントリーシートと同じ軸で話す(内容に一貫性を持たせる)
- 面接では“自分の言葉”で伝える
- 深掘りに備え、背景やエピソードを整理しておく
- 感情を込めて話すことで、人柄や熱意をプラスする
「エントリーシート+あなたの言葉」で語ることが、相手の心に残る面接になります。書類では伝わらない“あなた自身”を、面接という場でしっかり届けましょう。