面接での「上着」のマナーとは？脱ぐタイミングや持ち方まで徹底解説

はじめに

就職活動や転職活動での面接では、服装や態度、言葉遣いなど、あらゆる面で“第一印象”が重視されます。その中で意外と見落とされがちなのが、「**上着（ジャケット・コート）**の扱い方」です。

冬や梅雨の季節、企業訪問時にはスーツの上にコートやジャケットを羽織って面接会場に向かうことが一般的です。しかし、上着を「どこで脱ぐのか」「どのように持つのか」「畳み方は？」などのマナーを知らずに行動すると、せっかく整えた印象を損ねてしまう恐れがあります。

この記事では、面接時における上着の正しいマナー、季節ごとの注意点、面接官に好印象を与える振る舞いまでを詳しく解説します。

面接時における上着の基本マナー

1. 建物に入る前に脱ぐのが基本

面接を受ける企業の建物に入る前（屋外）で上着を脱ぐのが基本的なマナーとされています。エントランスや受付で脱ぐのではなく、できるだけ外で準備を整えておくのが理想です。

これは、「礼儀」「気配り」「身だしなみの整え」といった点で評価される行動であり、ビジネスの現場では一般的なエチケットとされています。

2. 受付や待合室では着たままにしない

企業の受付やロビーでの待機中も、上着を脱いできちんと持っておくのがマナーです。着たまま待つと「配慮が足りない」「ビジネス慣れしていない」と見なされる可能性があります。

上着の脱ぎ方と持ち方の正解

◯ 脱いだ上着は「裏地を見せずに」「きれいにたたむ」

コートやジャケットを脱いだら、裏地を見せないように二つ折りにして持つのが基本です。だらしなく抱えるのではなく、軽く腕にかけるか、折りたたんでバッグの上に置くなどスマートに扱いましょう。

◯ 座るときは膝の上に置く

面接中、上着は基本的に椅子の背もたれには掛けず、膝の上に置くのがマナーです。バッグの上に重ねても構いませんが、雑に置くと悪目立ちしてしまいます。

◯ 冬場はスカーフやマフラーも一緒に整理

コートと一緒にマフラーや手袋などを脱ぎ、まとめて持つことで、身だしなみをスマートに整える印象を与えられます。

面接中にやってはいけないNG例

季節別・上着の選び方と注意点

◯ 冬（11月〜2月）

• 暖かさとフォーマルさを兼ね備えたステンカラーコートやチェスターコートが無難
• 色は黒・ネイビー・グレーなど落ち着いた色味がおすすめ
• ダウンジャケットやモコモコ素材はカジュアルすぎてNG

◯ 春・秋（3月〜5月／9月〜10月）

• 薄手のトレンチコートやスプリングコートがおすすめ
• 花粉やほこりを払ってから入室する心がけを
• 雨天時は傘と一緒に収納できる袋があると便利

◯ 夏（6月〜8月）

• 基本的に上着は不要。ただし、冷房対策として薄手のジャケットを持参するのも良い
• 汗をかいた場合は、ハンカチで整えてから入室を

上着の扱いで好印象を与えるワンポイント

• 入室前に**「身なりを整える」余裕を持つ**ことで、姿勢や表情にも自信が表れます
• 丁寧にたたんだ上着を持っている姿は、「細かいことに気を配れる人」という好印象を与えます
• 静かに、そして所作を美しく見せることを意識することで、全体の印象がワンランクアップします

まとめ

面接における「上着の扱い」は、些細に見えて、実はビジネスマナーが身についているかを判断される重要なポイントです。

上着をどこで脱ぎ、どう持ち、どのように扱うか。その一連の動作に無駄がなく、丁寧であればあるほど、面接官に「きちんとした人だな」「一緒に働きやすそうだ」と感じてもらえる確率は高まります。

服装や言葉遣いと同じように、上着のマナーにも意識を向けて、万全の準備で面接に臨みましょう。細やかな気配りが、あなたの印象を大きくプラスにしてくれるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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